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かっこいい秀逸なフレーバーテキストの書き方

カッコイイ フレーバーテキストの書き方
概要:今回は"フレーバーテキストの書き方について紹介する記事"になります。

 

 

プロフィール:わたなべ りょう 

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▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

当ブログは、現役ゲームクリエイターの視点から、 以下情報について発信するブログとなります。

 

・最新のエンタメ業界に関するニュース

・クリエイターのライフスタイル×ワークスタイル

 

 

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かっこいい秀逸なフレーバーテキストの見本

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの書き方①:フレーバーテキストとは

 

フレーバーテキストとは、ゲーム内の武器・アイテム等に関する説明文のことです。

 

例えば、以下の通りです。

 

ダークソウル3「盗賊の短刀」

 

幅広の刃を持つ片刃の短刀

斬りつけることを主眼とした武器であり

その刃には、

出血を強いる細工が施されている

盗人や追いはぎなど、

賤しい者たちの武器

 

このように、フレーバーテキストとは、ゲーム内の世界観を醸し出しつつ、効果または概要について説明するテキストとなります。

 

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの書き方②:コンセプトについて決める

 

フレーバーテキストを書く際に重要なことは、そのテキストを通じて、「読者に何を伝えたいのか」について考えることです。

 

例えば、炎魔法に関するフレーバーテキストについて書くとします。

 

この場合、以下のように、コンセプトについて決めます。

 

コンセプト:炎の激しさ

 

コンセプトが決まったら、コンセプトに合わせた情報を書く

 

「炎の激しさ」についてイメージして貰うためには、最低限「形状」「勢い」「温度」等について触れる必要があるかと思います。

 

 

それでは、実際 に「ダークソウル」に登場する「炎の大嵐」という魔法のフレーバーテキストについて見てみましょう。

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの例

 

ダークソウル「炎の大嵐」

 

イザリスのクラーナの持つ原初の呪術

周囲に幾つもの巨大な炎の柱を吹き上げる

激しく吹き荒れる炎の大嵐

かつて彼女たちが古竜と戦い

世界を焼き尽くした業の名残である

 

上記フレーバーテキストの中には、次の情報が記載されていました。

 

・周囲に幾つもの巨大な炎の柱を吹き上げる(姿形

 

・激しく吹き荒れる炎の大嵐(勢い

 

・世界を焼き尽くした(温度) 

 

「炎の激しさ」についてイメージして貰えるように、「形状」「勢い」「温度」等について触れられていることが分かります。

 

これにより、「この炎がいかに熱いか」についてイメージしやすくなっています。

 

このように、フレーバーテキストを書く際には、以下2点が重要になります。

 

コンセプト(読者に何を伝えたいのか)について決める

 

コンセプトに合わせた情報を書く

 

基本的には、上記2点について意識して書くことで、読者にイメージして貰いやすいフレーバーテキストを作成することができると思います。

 

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの書き方③:実際に商業作品のフレーバーテキストを見てみよう

 

この章では、実際に、商業作品のフレーバーテキストについて見てみましょう。

 

基本的には、先ほど学んだ2点の要素を意識して書かれていることが分かります。

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの例①

 

幅広の刃を持つ片刃の短刀

斬りつけることを主眼とした武器であり

その刃には、

出血を強いる細工が施されている

盗人や追いはぎなど、

賤しい者たちの武器

 

ダークソウル:「盗賊の短刀」フレーバーテキストより

 

上記フレーバーテキストのコンセプトは「武器の卑劣さ」だと思います。

 

そのため、フレーバーテキストの中には、以下2点の情報について記載されていました。

 

・出血を強いる細工が施されている

 

・盗人や追いはぎなど、賤しい者たちの武器 

 

上記文言は、「卑劣さ」に関連した情報になっていることが分かります。

 

これによって、この武器の卑劣さを印象づけています。

 

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの例② 

 

亡国の名で呼ばれる上質の剣

没落したアストラは、

かつて貴族の国であった

この武器はその名残、

遺産であるのだろう

 

ダークソウル:「アストラの直剣」フレーバーテキストより

 

上記フレーバーテキストのコンセプトは「稀少性」だと思います。

 

そのため、フレーバーテキストの中には、以下3点の情報について記載されていました。

 

・上質

・貴族

・遺産

 

上記文言は、「稀少性」に関連した情報になっていることが分かります。

 

これによって、この武器の稀少性を印象づけています。

 

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの例③

  

伝説の退魔の剣

輝く刀身には、

災厄に対抗しうる更なる力を宿す

剣に選ばれ勇者だけが

手にする事ができる

 

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:「マスターソード」フレーバーテキストより

 

上記フレーバーテキストのコンセプトは「神聖性」だと思います。

 

そのため、フレーバーテキストの中には、以下3点の情報について記載されていました。  

 

・退魔

・災厄に対抗しうる更なる力を宿す

・勇者

 

上記文言は、「神聖性」に関連した情報になっていることが分かります。

 

これによって、この武器の神聖性を印象づけています。

 

 

かっこいい秀逸なフレーバーテキストの書き方:まとめ

 

フレーバーテキストの書き方については、以上となります。

 

最後におさらいです。

 

フレーバーテキストを書く際は、下記2点について意識して書くようにしてみてください。

 

コンセプト(読者に何を伝えたいのか)について決める

 

コンセプトに合わせた情報を書く

 

 

ダークファンタジー小説「LANCASTER《ランカスター》」

小説「LANCASTER《ランカスター》 不死のラーフ篇」概要紹介

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

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生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

 

▼LANCASTER《ランカスター》 第1話

 

 

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