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中世ダークファンタジー剣戟譚『LANCASTER《ランカスター》』連載中 © 2019 エンタメスタジオCre-eat

カッコイイ フレーバーテキストの書き方

カッコイイ フレーバーテキストの書き方
概要:今回は、商業ゲームのフレーバーテキストを参考に、ゲームの制作現場で実際に使用されているフレーバーテキストの書き方について紹介する記事になります。

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームデザイナーとして4年間ほどテキスト制作等の業務をしています。

 

 

フレーバーテキスト、書けていますか?

この記事を読んだ後は、商業レベルに近いフレーバーテキストの書き方を身に付けられます。

 

 

 

 

 

フレーバーテキストとは

 

フレーバーテキストとは、ゲーム内の武器・アイテム等に関する説明文のことです。

例えば、こんな感じです。

 

 

DarkSoul《ダークソウル》_盗賊の短剣

※『ダークソウルⅢ』より画像引用

 

 

このフレーバーテキストの書き方には、コツがあります。

このコツを覚えれば、ゲーム制作はもちろん、漫画・小説制作にも役立ちます。

 

以下フレーバーテキストの書き方・コツについて解説していきます。

 

 

 

 

そのフレーバーテキストでイチバン伝えたいことは何かを考える

 

フレーバーテキストを書く際に重要なのは、そのテキストで「読者に何を伝えたいか」です。

 

炎の魔法についてのテキストを書く場合、

いちばん伝えたいことは、「その炎がいかに熱いか、いかに激しいか」になります。

そのため、フレーバーテキストには、「炎の姿形」「勢い」「温度」を書く必要があります。

 

 

例えば、以下は『ダークソウル』の「炎の大嵐」という魔法のフレーバーテキストです。

 

 

魔法:炎の大嵐

 

イザリスのクラーナの持つ原初の呪術

周囲に幾つもの巨大な炎の柱を吹き上げる

激しく吹き荒れる炎の大嵐

かつて彼女たちが古竜と戦い

世界を焼き尽くした業の名残である

 

『ダークソウル』より引用

 

 

ここでは、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書くことで、

読者に「炎の熱さ・激しさ」を印象づけていました。

 

 

・周囲に幾つもの巨大な炎の柱を吹き上げる(炎の姿・形

 

・激しく吹き荒れる炎の大嵐(勢い

 

・世界を焼き尽くした(温度

 

 

 

つまり、フレーバーテキストを書くコツは、以下2点になります。

 

 

コンセプト(読者に何を伝えたいのか)を考える

伝えたい内容に合わせた情報を書く

 

 

 

 

 

 

 

商業作品から学ぶフレーバーテキストの書き方

 

フレーバーテキストの書き方・コツは、もう分かったと思います。

以下の通りでした。

 

 

 

コンセプト(読者に何を伝えたいのか)を考える

伝えたい内容に合わせた情報を書く

 

 

 

ここからは、実際に商業作品のフレーバーテキストについて幾つか見ていくことで、

このフレーバーテキストの書き方の理解を深めていきます。

 

 

以下は、『ダークソウル』の武器のフレーバーテキストです。

 

 

「盗賊の短刀」のフレーバーテキスト

 

DarkSoul《ダークソウル》_盗賊の短剣

 ※『ダークソウルⅢ』より画像引用

 

 

武器:盗賊の短刀

 

幅広の刃を持つ片刃の短刀
斬りつけることを主眼とした武器であり
その刃には、出血を強いる細工が施されている
盗人や追いはぎなど、賤しい者たちの武器

 

『ダークソウルⅢ』より引用

 

 

このフレーバーテキストのコンセプト(読者に伝えたいこと)は、「この武器の卑劣さ」です。

そのため、フレーバーテキストの中に以下2点の情報を含めていました。

 

 

・出血を強いる細工が施されている

 

・盗人や追いはぎなど、賤しい者たちの武器

 

 

どちらの情報も「卑劣さ」に関連した情報になっていることが分かります。

これによって、読者に「この武器の卑劣さ」を印象づけています。

 

 

 

 

 

 

「アストラの直剣」のフレーバーテキスト 

 

『ダークソウル』より「アストラの直剣」のフレーバーテキスト

 ※『ダークソウルⅢ』より画像引用

 

 

武器:アストラの直剣

 

亡国の名で呼ばれる上質の剣

没落したアストラは、かつて貴族の国であった

この武器はその名残、遺産であるのだろう

 

『ダークソウルⅢ』より引用

 

 

このフレーバーテキストのコンセプト(読者に伝えたいこと)は、「この武器の稀少性」です。

そのため、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を含めていました。

  

・上質

 

・貴族

 

・遺産

 

いずれの情報も「稀少性」に関連した情報になっていることが分かります。

これによって、読者に「この武器の稀少性」を印象づけています。

 

 

 

 

 

 

「マスターソード」のフレーバーテキスト

 

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の「マスターソード」のフレーバーテキスト

※『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』より画像引用

 

 

以下は、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の武器のフレーバーテキストです。

 

 

武器:マスターソード

 

伝説の退魔の剣

輝く刀身には、災厄に対抗しうる更なる力を宿す

剣に選ばれし勇者だけが手にする事ができる

 

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』より引用

 

 

このフレーバーテキストのコンセプト(読者に伝えたいこと)は、「この武器の神聖性」です。

そのため、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を含めていました。

  

・退魔

 

・災厄に対抗しうる更なる力を宿す

 

・勇者

 

いずれの情報も「神聖性」に関連した情報になっていることが分かります。

これによって、読者に「この武器の神聖性」を印象づけています。

 

 

 

 

 

 

フレーバーテキストの書き方とかコツとかのまとめ

 

というわけで、フレーバーテキストの書き方・コツについてまとめます。

フレーバーテキストの書く際に重要なことは、以下2点です。

 

 

 

コンセプト(読者に何を伝えたいのか)を考える

伝えたい内容に合わせた情報を書く

 

 

 

この2点を踏まえた上で書くことで、商業レベルに近いフレーバーテキストを作れます。

もちろん、ゲームだけではなく、漫画・小説でも活かせる技術なので、ぜひ使ってみて下さい。