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『荒木飛呂彦の漫画術』から学ぶキャラクターの作り方

『荒木飛呂彦の漫画術』から学ぶキャラクターの作り方

概要:本記事は『荒木飛呂彦の漫画術』より、キャラクターの作り方について学ぶ要約記事です。

※記事公開日2019年10月6日(記事更新日2020年1月9日)

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームデザイナーとして4年間ほどテキスト制作等の業務をしています。

 

 

人を惹きつける魅力的なキャラクター、作れていますか?

この記事を読んだ後は、あなたのキャラクターは、

今よりももっと魅力的なキャラクターになるはず……!?

 

尚、本の中身について気になる方は、以下動画をご覧ください。

概要を紹介しています。

 


 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ①】キャラクターの動機を決める

【キャラクター作りのコツ①】キャラクターの動機を決める

 

キャラクターを作る上で最も重要なのは「動機」です。

なぜなら、行動に対しての理由がないと、その人のことを理解できないためです。

そのため、読者に感情移入して貰うためには、誰が見ても分かる明確な動機が必要になります。

  

例えば、『ドラゴンボール』の悟空の動機は、以下の通りです。

 

 

 

強くなりたい(動機)⇒だから戦う(行動)

 

 

 

このように、動機を明瞭にすることで、キャラクターの行動にも蓋然性が出ます。 

 

 

 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ②】よい動機の作り方

【キャラクター作りのコツ②】よい動機の作り方

 

動機は、読者の興味関心を引くようなものでなければなりません。

なぜなら、動機に興味を持って貰えない=物語も読まれないためです。

そのため、動機は、気になって先を読みたくなるようなものにする必要があります。

 

よい動機を作るコツは、先ほど見たドラゴンボールの例のように、

分かりやすい、理解できる、共感しやすいものにすることです。

つまり、人間の根源的な欲求に根差したものこそ、よい動機となります。

例えば、以下の通りです。

 

身を守るため(地位名誉、自分の心、思い出、犯罪の証拠隠滅)

 

愛する人を守るため(家族、恋人、友人)

 

仕事、義務、愛国心

 

好奇心(漫画家の取材、コレクション、自分か何者か知りたい等)

 

復讐(燃えたぎる復讐心は共感を呼ぶ)

 

欲望(金、恋、偉くなりたい)

 

生きる喜びのため(強くなりたい、ヒーローに会いたい)

 

 

尚、ターゲットとしている読者が少年誌の読者の場合は、

主人公の動機は、正義、友情といった倫理的に正しいものが好ましいです。

なぜなら、少年漫画の読者は「正しいこと」への共感が強いためです。

 

しかし、この際、正しいことをストレートに描くのはNGです。

なぜなら、偽善的で嘘くさい感じになるためです。

人間らしい感じにするためには、欠点など弱い面も書く必要があります。

 

 

 

 

 

  

【キャラクター作りのコツ③】勇気は共感を生む

【キャラクター作りのコツ③】勇気は共感を生む

 

読者が最も共感するのは、何かに立ち向かっていく勇気です。

なぜなら、私たち大多数の人間もまた現実世界で何かに立ち向かう経験をしているためです。

そのため、何かに立ち向かっていく勇気は、あらゆる人に共感・納得されるものとなります。

 

本書では、勇気を最大限に発揮するシチュエーションとして、以下の通り述べています。

 

 

「子どもを助けるか、友達を助けるか」といった

いわゆる究極の選択を行わざるを得ない難局を、その主人公はどうやって乗り越えるか、

これなどは主人公が「勇気」を発揮するためには最高のシチュエーションです。

 

 

 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ④】悪の魅力

【キャラクター作りのコツ④】悪の魅力

 

人間は、いつも清く正しいだけではなく、内側に醜い欲望を抱えています。

しかし、普段は、道徳、法律、世の中の決まり事などによって抑えられているため、

そうした醜い欲望が表に出ることは滅多にありません。

 

しかし、だからこそ、

ありのままの欲望を解放する悪のキャラクターの姿にカタルシスを感じます。

尚、悪の魅力とは、以下の通りです。

 

 

 

・ありのままの欲望を解放する

自分にはできないことを平然とやってのける

 

 

 

 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ⑤】ヒーローは孤独に戦う

【キャラクター作りのコツ⑤】ヒーローは孤独に戦う

 

ヒーローの条件とは、すなわち、孤独であることです。

なぜなら、究極の選択を迫られた時、その問題は主人公だけが解決できなければならないため。

もし他の誰かでも問題を解決できるなら、主人公の特別性は失われてしまいます。

そのため、自力で難題を解決しなければならない主人公の立場は、孤独にならざるを得ません。

 

しかし、たとえ孤独であっても、大切なものを追い求める姿に読者はより共感します

 

 

 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ⑥】キャラクターの身上調査書を作る

【キャラクター作りのコツ⑥】キャラクターの身上調査書を作る

 

漫画等を読んでいて「あれ、こんなキャラだったっけ……」と思ったことありませんか?

そういった矛盾があると、得てして、萎えてしまうものです。

そこで、そうした矛盾を防ぐために、キャラクターの身上調査書が有効になります。

  

以下は、荒木飛呂彦さんが実際に使用しているキャラクターの身上調査書の内容です

次の項目を埋めることによって、キャラクターの密度を高めることができます。

  

  

 

① 姓名、略称

② 年齢

③ 性別

④ 生年月日

⑤ 星座

⑥ 血液型

⑦ 身長

⑧ 体重

⑨ 髪の色

⑩ 瞳の色

⑪ 視力、眼鏡の有無

⑫ 身体的特徴(鼻が高い、目がいいetc)

⑬ 人種

⑭ 宗教

⑮ 前科、賞、学歴

⑯ 幼児、少年期の精神的体験

⑰ セックス体験、恋人、その考え、結婚

⑱ 将来の夢

⑲ 恐怖

⑳ 口癖、くせ

㉑ 人間関係、態度

㉒ 家族関係、態度

㉓ トラブル関係

㉔ 職業学校

㉕ 経済状態

㉖ ペット

㉗ 性格(明るい、暗い、ユーモア、暴力的etc)

㉘ 特技、技、能力

㉙ 趣味、娯楽(音楽、創作、コレクションetc)

 

 

 

 

ぜひ、この項目を埋めてみて下さい。

キャラクターに対する理解が今まで以上にグっと深まるはずです。

そうなれば、今まで以上にキャラクターを動かしやすくなります。

 

実際、以下自作『LANCASTER《ランカスター》』にて、

キャラクターを作る際は、この身上調査書を使って作っています。

そのおかげで、キャラクターの動かし方や台詞に迷うことはほぼ無くなりました!

 


 

 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ⑦】長所だけでなく短所も考える

【キャラクター作りのコツ⑦】長所だけでなく短所も考える

 

さて、キャラクターの身上調査書を埋めれば、

あなたのキャラクターはもうだいぶ完成に近い状態にあります。

しかし、最後に気を付けたいことがあります。

 

あなたのキャラクターは、完璧人間になっていませんか?

得てして、キャラクターをよく見せたいあまり、八方美人になりがちです。

しかし、欠点や弱さが全くないというのは、嘘くささが出てしまいます。

なぜなら、私たち人間もまた欠点や弱さを隠し持って生きているためです。

 

そこで最後に以下の点を意識して下さい。

 

キャラクターは、皆が憧れるような強さや勇気を持っている一方、

私たちと同じように弱さや欠点も併せ持っている。

だから、私たちは、キャラクターに共感することができるのだ。

 

 

 

 

 

 

【キャラクター作りのコツ】まとめ

 

以下おさらいです。

ぜひ覚えて使ってみて下さい。

 

 

・キャラクターの基本は「動機」

 

・よい動機とは、人間の基本的な欲望であること 

 

・共感は、何かに立ち向かっていく勇気から生まれる

 

・ヒーローの条件は《孤独に戦うこと》

 

・悪の魅力とは、ありのままの欲望を解放する姿から生まれる

 

・キャラクターの密度を高めるために身上調査書が有効

 

・キャラクターの人間らしさを出すために長所だけでなく短所も考えよう

 

 

 

尚、キャラクターの作り方について更に知りたい方は、以下記事もぜひ読んでみて下さい。

 


 

 

 

 

  

ダークファンタジーWeb小説『LANCASTER《ランカスター》』

 

現代から百年戦争の時代にタイムスリップした暗殺者の活躍を描いた

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