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ゲームデザイナー5年目となる綾崎あやめです。 ゲーム業界への就職、クリエイターの生活、創作に役立つ情報について発信します。 © 2020 エンタメスタジオCre-eat

『ストーリーメーカー 創作のための物語論』から学ぶ物語の作り方

『ストーリーメーカー 創作のための物語論』から学ぶ物語の作り方
概要:今回は、大塚英志著『ストーリーメーカー 創作のための物語論』より、物語を構成するための法則を学ぶ記事となります。

※公開日2020年4月25日

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームプランナーです。

プレイヤー制作とテキスト制作等について4年間ほど行っています。

 

この記事はこんな人に向けて書いています。

 

・物語の作り方を学びたい

 

・小説、漫画、ゲーム制作に興味がある

 

・創作に使える知識が欲しい

 

尚、僕の経歴は以下の通りです。

 

・大手家庭用ゲーム会社に新卒で入社

・ゲームプランナー5年目

・スマホゲーム1本 家庭用ゲーム1本制作

 

こんな感じでゲームを作ってきました。

今回は、『ストーリーメーカー 創作のための物語論』より、物語の作り方について紹介します。

 

 

物語の基本は「行って帰る」


結論から言うと、物語の基本は、"非日常の世界に行って日常の世界に帰る"という構造から成り立っています。

 

例えば、以下の通りです。

 

 

◆『千と千尋の神隠し』の場合

神々の世界へ行く⇒日常の世界に帰る

 

◆『となりのトトロ』の場合

トトロの住む世界へ行く⇒日常の世界に帰る

 

◆『ソードアート・オンライン』の場合

ゲームの世界へ行く⇒日常の世界に帰る

 

 

このように、物語は基本的に「行って帰る」構造になっています。せめて、この構造さえ取っていれば、物語になります。

 

実際、マジョリー・フラック著の『アンガスとあひる』は、以下のような物語になっています。

 

アンガスという黒いスコッチテリアは、垣根の向こうに居るアヒルが気になるあまり、垣根をくぐり抜けて「向こう側」に行きます。しかし、アヒルに追いかけられて、「こちら側」に逃げ帰って来てしまいます。

 

上記物語においても、基本的には、ただ「行って帰る」だけの構造となっています。

 

最近で言えば、ライトノベルにてよく使われる「ある日、目覚めたら、そこは異世界だった」というパターンは、典型的な「行って帰る」構造になっています。

 

 

 

【実践】物語を構成するために必要な12の要素

 

「美女と野獣」「ライオン・キング」等の有名作品の開発に参加したストーリーコンサルタントのクリストファー・ホグラーは、物語を構成するために必要な12の要素をまとめました。

 

この物語論は、『ヒーローズ・ジャーニー』と呼ばれ、ハリウッド映画で多く使用されている技術となります。

 

以下は、物語を構成するために必要な12の要素です。

 

 

 

 

① 日常の世界

⇒主人公の過ごす日常の世界

 

② 冒険への誘い

⇒主人公は、非日常の世界に誘われる

 

③ 冒険への拒絶

⇒主人公は、非日常の世界へ行くことを拒む

 

④ 賢者との出会い

⇒主人公は、非日常の世界にて、力を貸してくれる人と出会う

 

⑤ 第一関門突破

⇒主人公は、協力者の力を借りて、最初の困難を乗り越える

 

⑥ 仲間、敵対者、テスト

⇒主人公は、仲間、敵、試練に出会う

 

⑦ 最も危険な場所への接近

⇒主人公は、その世界で最も危険な場所へ向かう

 

⑧ 最大の試練

⇒主人公は、その最も危険な場所にて、自分の力を試される

 

⑨ 報酬

⇒主人公は、試練を乗り越えた結果、何か報酬を得る

 

⑩ 帰路

⇒主人公は、報酬を持って、帰路につく

 

⑪ 再生

⇒帰路に向かう主人公は、今までとは違う成長した自分になる

 

⑫ 帰還

⇒主人公は、再び日常の世界へ帰る

 

 

大体こんな感じです。

 

上記12の要素に沿って組み立てていけば、少なくとも、物語としてそこまで破綻はないと思います。

 

実際、僕も上記12の要素を利用して、ゲーム制作をしたり、ライトノベルを執筆したり等しています。

 

初めて物語を書く人はまずはこうした基礎を抑えた上で、物語を書くことをオススメします。その方が安全に完結まで持っていきやすいので。

 

逆に言えば、我流でやってやるぜ! というのは、途中で詰まる可能性大です。

 

こんな感じで、物語を書く際の参考にしてみて下さい。

 

尚、物語の書き方についてもう少し深く学びたい方は、以下書籍をオススメします。Howto本の中では、ビギナー向けで分かりやすい一冊になっています。

 

 

 

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