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中世ダークファンタジー剣戟譚『LANCASTER《ランカスター》』連載中 © 2019 エンタメスタジオCre-eat

『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』から学ぶ物語の作り方【前編】

「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術」から学ぶ物語の作り方【前編】
概要:当記事は、米Amazon脚本術部門で売上No.1のベストセラー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』より、物語の作り方について学ぶ記事となります。

※記事公開日2019年10月6日(記事更新日2019年12月4日)

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームデザイナーとして4年間ほどテキスト制作等の業務をしています。

個人では、現代から百年戦争の時代にタイムスリップした暗殺者の活躍を描いた

ダークファンタジーノベル『LANCASTER《ランカスター》』を連載中!

 

 

あなたの物語は、読者を惹きつけられる物語になっていますか?

この記事を読んだ後は、きっと、あなたの物語は今より面白い物語になるはず……!? 

 

 

 

 

【物語の作り方】ターゲットと作品の雰囲気を決める

 

物語を作るにあたって以下2点について決める必要があります。

 

その物語のターゲットは誰か

ターゲットにふさわしい物語になっているか

 

なぜなら、ターゲットを不明瞭なまま物語を書くと、読者の直帰率が高まるためです。

例えるなら、ラーメンを食べたくて店に入って来た客に寿司を出すようなもの。

 

そこで定着率を上げるためには、

以下のように《ターゲット》と《作品の雰囲気》を決める必要があります。

 

 

 

ターゲット『ベルセルク』『クレイモア』などダークファンタジーを好きな人

作品の雰囲気理不尽な暴力、絶えない争いによって無慈悲に命が奪われる世界

 

 

 

このように、継続して読まれる物語にするためには、

《ターゲット》と《作品の雰囲気》のマッチが重要になります。

 

あなたの作品を読む人は、誰ですか?

その人の読みたい内容になっていますか?

ぜひ、この質問に答えられるにしてみて下さい。

 

それでは、次の項目からは、実際に物語の作り方について学んでいきます。 

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】目あたらしい物語は既存のジャンルからひねって作る

 

物語の作り方のコツは、既存のジャンルから少しだけひねって目新しい物語にすることです。

例えば、「勇者が魔王を倒す」という勧善懲悪のジャンルを少しひねって、

「魔王が勇者を倒す」という勧悪懲善の物語にするといった感じです。

 

 

この創作方法のメリットは、以下の通り。

世間一般的にヒットしているジャンルからひねって作るので比較的ウケやすい

ひねって作るので比較的に物語を作りやすい

 

 

とはいえ、物語にどんなジャンルがあるかを知らないとひねることもできません。

次の項目では、世界の物語に共通する10種の古典的ジャンルについて紹介します。

ぜひ、この10種のジャンルからひねって、あなただけの物語を作ってみて下さい。

 

 

これほど数ある映画のなかで、どれとも違う映画のアイディアなんてまずありえない。本当だ。

君が書こうとしている脚本は、必ずどこかのジャンルに入る。

そして、各ジャンルにはそれぞれ特有のルールってものがある。

平凡でなく、《同じものだけど……ちがった奴》を作るには、

自分の映画のジャンルを熟知し、ひねりの加え方を学ばなきゃいけない。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル1:家の中のモンスター

 

家の中のモンスターとは、逃げ場のない空間で化物に追われる物語のこと。

作品で言えば、『ジュラシックパーク』『13日の金曜日』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公は、化物(人、物、モンスターetc)に追われる

舞台は、逃げ場のない狭い空間(家、遊園地、ビルetc)

 

 

 

最近ヒットした映画では、『ドント・ブリーズ』がこのジャンルをひねって作っていました。

物語は、こんな感じです。

 

・地下室に大金を隠していると噂される盲目の老人宅に泥棒が入る

・しかし、老人は、目が見えないゆえに発達した聴覚を有する元軍人だった

・泥棒たちは、暗闇の中で老人に追い詰められていく

 

ここでは、 盲目の老人を化物にすることで目新しさを出していました。

また、閉ざされた暗い家が舞台というのも斬新でした。

 

 

このように、ジャンル1「家の中のモンスター」では、

舞台設定とモンスターの設定をひねることで目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル2:金の羊毛

 

金の羊毛とは、何かを求めて旅に出る物語のこと。

作品で言えば、『千と千尋の神隠し』『ロードオブザリング』『ワンピース』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公は、旅の途中、様々な人に出会い、色々なことを経験する

主人公は、その経験を経て、前までとは違う成長した自分になる

 

 

 

『千と千尋の神隠し』では、千尋は、豚になってしまった両親を助けるため、

ハク、リン、窯爺などの協力を得ながら湯婆婆の下で働くことで、

最終的に今までの自分とは違う成長した自分になりました。

 

 

このように、ジャンル2「金の羊毛」では、

「どんな仲間に出会い、どういう経験をして、どう変わっていくのか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル3:魔法のランプ

 

 

魔法のランプとは、願いや夢を叶える物語のこと。

作品で言えば、『シンデレラ』『アラジンと魔法のランプ』等。 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公の願いは、一時的かもしれないが、一度は叶う

願いが叶うことによって、主人公の人生は一変する

 

 

 

『シンデレラ』では、城の舞踏会に行きたいと願うシンデレラは、

魔法の力によって願いを叶え、舞踏会に参加することができました。

 

 

このように、ジャンル3「魔法のランプ」では、

「どんな願いがどう叶うのか」をひねることで、目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル4:難題に直面した平凡なヤツ

 

難題に直面した平凡なヤツとは、

どこにでもいそうな平凡なヤツがとんでもない状況に巻き込まれる物語のこと。

作品で言えば、『ダイハード』『ターミネータ』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公は観客と同じ普通の人間であること(会社員、学生etc)

そんな普通の人間が勇気を振り絞って、問題解決に向かう

 

 

 

『ダイハード』では、どこにでもいるような普通のおっさんが

勇気を振り絞ってテロリストに立ち向かいます。

 

 

このように、ジャンル4「難題に直面した平凡なヤツ」では、

「どんな主人公がどんな困難に立ち向かうのか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル5:人生の節目

 

人生の節目とは、愛する者の死、失恋など人生の節目となる経験を描いた物語のこと。

作品で言えば、『インターンシップ』『17again』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

・主人公は、辛い経験をくぐり抜けて、初めて解決策を見い出す

 

 

 

『17again』では、仕事も家庭も上手くいかないサラリーマンのおっさんが再び17歳に戻って、

今度こそ最高の人生にするため、奮起します。

 

 

このように、ジャンル5「人生の節目」では、

「どんな辛い経験を経てそこからどうするのか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル6:バディとの友情

 

バディとの友情とは、主人公と相棒の二人によって進む物語のこと。

作品で言えば、『ラッシュアワー』『ファインディング・ニモ』『E.T』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

相棒は、当初、互いに嫌い合う

しかし、旅をしていく中で、互いに相手の存在が必要になりつつあることに気づく

最終的に、二人そろって初めて一つの存在であることを知る

 

 

 

 『ラッシュアワー』では、生真面目な主人公リー警部は、ある捜査を進めるために、

陽気なカーター刑事と相棒を組むことになる。

しかし、性格の異なる二人は、当初、互いに嫌い合う。

だが、捜査を進めるにつれ、互いに必要な存在であることに気づきます。

 

 

このように、ジャンル6「バディとの友情」では、

「どんなバディとどんなことをするか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル7:なぜ、やったのか?

 

なぜ、やったのか?とは、

「主人公は、なぜ、そんなことをやったのか」について描いた物語のこと。

作品で言えば、『チャイナタウン』『ミスティックリバー』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

人間の心の奥底を探ることで、予想もしなかった暗く醜いものが暴かれる

真相を突き止めるのは、観客自身

 

 

 

 『ミスティックリバー』では、ある殺人事件をキッカケに、

なぜ、そんな犯行に及んだのか、犯行の背景などを描くことで、

人間の暗く醜い部分を曝け出していました。

 

 

このように、ジャンル7「なぜ、やったのか?」では、

「なぜ、それをやったのか。その背景にはどんな過去があったのか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル8:バカの勝利

 

バカの勝利とは、

一見すると負け犬に見える主人公が強大な組織に勝利する物語のこと。

作品で言えば、『カイジ 人生逆転ゲーム』『フォレスト・ガンプ』等。

 

このジャンルの特徴は以下の通り。

 

 

 

主人公は、誰からも期待されていない劣った人物

主人公は、自分や仲間を苦しめる巨大な組織に立ち向かう

 

 

 

『カイジ 人生逆転ゲーム』では、大量の借金を抱えた伊藤カイジが人生逆転を目指して、

豪華客船エスポワール号にて行われるギャンブルに参加する。

しかし、そのギャンブルは、命を賭けた危険なものだった。

カイジは、この非道なギャンブルを主催する巨大な組織《帝愛グループ》に立ち向かう。

 

 

このように、ジャンル8「バカの勝利」では、

「どんな弱い人物が強い相手にどうやって勝つか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル9:組織の中で

 

組織の中でとは、集団、組織、施設、家族に関する物語のこと。

作品で言えば、『半沢直樹』『アメリカン・ギャングスター』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

・物語は、新しく組織に入ってきた人物(新人)の視点から語られることが多い

組織内の掟やしきたりが明確になる一方、じょじょに組織のイカれた実態が暴かれる

主人公は、集団の中で、組織の在り方や生き方について葛藤する

 

 

 

このように、ジャンル9「組織の中で」では、

「どんな組織でどう生きていくのか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】ジャンル10:スーパーヒーロー

 

スーパーヒーローとは、超人的な能力を有する主人公の活躍を描いた物語のこと。

作品で言えば、『スパイダーマン』『X-Men』等。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

超人的な能力を有する一方、平凡な状況に置かれている

その特殊な力ゆえ、周囲の人からは理解されない

特別の存在であることの辛さや悩みを持っている

 

 

 

このように、ジャンル10「スーパーヒーロー」では、

「どんな超人的な能力を持っているのか、それに伴い、どんな悩みがあるのか」をひねることで、

目新しい物語を作ることができます。

 

 

 

 

 

 

【物語の作り方】物語の作り方のまとめ

 

以下おさらいです。

 

 

~読まれる物語を作るためには~

 以下2点について決めることが重要でした。

 

ターゲットあなたの作品を読む人はどういう人ですか?

作品の雰囲気その人が好むような世界観や雰囲気になっていますか?

 

 

~目あたらしい物語は、古典的ジャンルをひねって作る~

以下ジャンルをひねることで目新しい物語を作ることができました。

 

ジャンル1:家の中のモンスター

逃げられない狭い場所で化物から逃げる物語

 

ジャンル2:金の羊毛

何かを求めて旅に出る物語


ジャンル3:魔法のランプ

願いや夢を叶える物語

 

ジャンル4:難題に直面した平凡なヤツ

平凡なヤツがとんでもない状況に巻き込まれる物語


ジャンル5:人生の節目

愛する者の死、失恋など人生の節目となる経験を描いた物語

 

ジャンル6:バディとの友情

主人公と相棒の物語

 

ジャンル7:なぜ、やったのか?

「なぜ、そんなことをやったのか」について描いた物語


ジャンル8:バカの勝利

一見すると負け犬に見える主人公が強大な敵に打ち勝つ物語


ジャンル9:組織の中で

集団、組織、施設、家族に関する物語


ジャンル10:スーパーヒーロー

超人的な能力を有する主人公の活躍と苦悩を描いた物語

 

 

 

覚えるのが難しい場合は、このページをお気に入りにでも入れて下さい。

そして、実際に物語を作る際に参考にして貰えればと思います。

この法則を使えば、今まで以上に物語を作りやすくなるはずです!

 

 

以下【後編】では、物語の見せ方について解説していきたいと思います。

 

 

 

 

 

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ぜひ、読んで頂ければ嬉しいです!