エンタメスタジオCre-eat

中世ダークファンタジー剣戟譚『LANCASTER《ランカスター》』連載中 © 2019 エンタメスタジオCre-eat

『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』から学ぶ物語の作り方【前編】

20191014180811
概要:今回は、米Amazon脚本術部門で売上No.1のベストセラー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』から、物語の作り方について学ぶ記事となります。

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームデザイナーとして4年間ほどテキスト制作等の業務をしています。

 

 

あなたの物語は、読者を惹きつけられる物語になっていますか?

この記事を読んだ後は、あなたの物語は今より面白い物語になります。 

 

 

 

 

物語を作る前に《ターゲット》と《作品の雰囲気》を決める

 

結論から言うと、物語を作る前に、以下2点について決めることが重要になります。 

その物語のターゲットは誰か

その物語はターゲットにふさわしい内容になっているか

 

 

この2点について決めてから書くと、読まれる物語になるよ、と言っています。

そのため、以下のように、《ターゲット》と《作品の雰囲気》を決める必要があります。

 

 

 

 

ターゲット『ベルセルク』『クレイモア』などダークファンタジーが好きな人

作品の雰囲気理不尽な暴力、絶えない争いによって無慈悲に命が奪われる世界

 

このように、読まれる物語にするためには《ターゲット》と《作品の雰囲気》のマッチが重要

 

 

 

そりゃあ、そうですよね。

ラーメン屋に行く人は、美味しいラーメンを食べたくて行くはず。

それなのに、カレーを出されたら、帰りたくなりますよね。

 

 

だから、本書では、物語を作る前に《ターゲット》と《作品の雰囲気》を決めようぜ

と言っています。

 

 

それでは、ここまでのおさらい。

このワンポイントだけ覚えれば、問題ないです。

 

 

 

~読まれる物語を作るためには~

 

以下2点について決めることが重要

 

ターゲット:あなたの作品を読む人はどういう人ですか?

作品の雰囲気:その人が好むような世界観や雰囲気になっていますか?

 

 

 

 

 

 

 

目あたらしい物語は、既存のジャンルからひねって作る

 

結論から言うと、今までにない斬新な物語なんてもうありません。

それより、過去から現在まで多くの人に愛される古典的ジャンルを知った上で、

その古典的ジャンルにひねりを加えて、目あたらしい物語を作ろうぜ!

 

 

と、筆者ブレイク・スナイダーは、言っています。

 

 

この古典的ジャンルには、10種のジャンルがあります。

早い話、この10種のジャンルの特徴を覚えて、ここにひねりを加えようぜって話です。

 

 

それでは、以下10種のジャンルです。

 

 

 

ジャンル1:家の中のモンスター

 

家の中のモンスターとは、逃げ場のない空間で化物に追われる物語のこと。

作品で言えば、『ジュラシックパーク』『13日の金曜日』とか。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公は、化物(人、物、モンスターetc)に追われる

舞台は、逃げ場のない狭い空間(家、遊園地、ビルetc)

 

 

 

最近ヒットした映画だと、『ドント・ブリーズ』がこのジャンルを使っていました。

物語は、こんな感じ。

 

 

・家の地下室に大金を隠していると噂される盲目の老人宅に泥棒が入る

・老人は、超人的な聴覚から、暗闇の中で泥棒たちを追いかけ殺していく

 

 

ここでは、 化物について盲目の老人にすることで、目新しさを出していました。

ちなみに、この作品すごい面白かったので、オススメです。

 

 

 

 

 

ジャンル2:金の羊毛

 

金の羊毛とは、何かを求めて旅に出る物語のこと。

作品で言えば、『ロードオブザリング』『ワンピース』とか。

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公は、旅の途中、様々な人に出会い、色々なことを経験する

主人公は、その経験を経て、前までとは違う成長した自分になること

 

 

 

 いわゆる王道ストーリーっていうやつです。

このジャンルは、どの世代が見ても魅力的に見える所がメリットかなと。

 

 

このジャンルの作品の書き方のコツについては、以下記事でまとめています。

良かったら参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

ジャンル3:魔法のランプ

 

 

魔法のランプとは、願いや夢を叶える物語のこと。

例えば、こんな感じ。

 

 

・億万長者になりたい主人公は、神様に願って、本当に億万長者になってしまう

・好きな娘を振り向かせたい主人公は、恋の薬を使って、あの娘と付き合う

 

 

みたいな感じです。

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公の願いは、一時的かもしれないが、一度は叶う

願いが叶うことによって、主人公の人生は一変する

 

 

 

ちなみに、願いが叶う代わりに、呪いが掛かる、といった派生もあります。

こんな感じで、どんどんひねって作ってみて下さい。

 

 

 

ジャンル4:難題に直面した平凡なヤツ

 

難題に直面した平凡なヤツとは、

どこにでもいそうな平凡なヤツがとんでもない状況に巻き込まれる物語のこと。

 

作品で言えば、『ダイハード』『ターミネータ』とか。

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

主人公は観客と同じ普通の人間であること(会社員、学生etc)

そんな普通の人間が勇気を振り絞って、問題解決に向かう

 

 

 

 

ジャンル5:人生の節目

 

人生の節目とは、

思春期の苦い思い、愛する者の死、失恋など人生の節目となる経験を描いた物語のこと。

 

作品で言えば、『インターンシップ』『17again』とか。

 

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

・主人公は、辛い経験をくぐり抜けて、初めて解決策を見い出す

 

 

 

ちなみに、ここでは、辛い経験を描くことが重要になります。

なぜなら、辛いからこそ、印象も強烈になるし、乗り越えた時に感動するためです。

 

 

 

 

ジャンル6:バディとの友情

 

バディとの友情とは、主人公に話をできる相棒がいる物語のこと。

作品で言えば、『ファインディング・ニモ』『E.T』とか。

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

最初、相棒は、互いに嫌っている

旅をしていく中で、相手の存在が必要になっていることに気づく

二人そろって初めて一つの存在であると思うようになる

 

 

 

 

ジャンル7:なぜ、やったのか?

 

なぜ、やったのか?とは、

「主人公は、なぜ、そんなことをやったのか」について描いた物語のこと。

 

作品で言えば、『チャイナタウン』『ミスティックリバー』とか。

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

人間の心の奥底を探ることで、予想もしなかった暗く醜いものが暴かれる

真相を突き止めるのは、観客自身

 

 

 

 

ジャンル8:バカの勝利

 

バカの勝利とは、

一見すると負け犬に見えるマヌケ者は、逆に、そのおかげで勝利する物語のこと

 

作品で言えば、『カイジ 人生逆転ゲーム』『フォレスト・ガンプ』とか。

 

 

このジャンルの特徴は以下の通り。

 

 

 

主人公は、誰からも成功すると思われていない人物であること

そのバカに抵抗されたり反撃されたりする体制または組織があること

 

 

 

 

ジャンル9:組織の中で

 

組織の中でとは、集団、組織、施設、家族に関する物語のこと

作品で言えば、『半沢直樹』『アメリカン・ギャングスター』とか。

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

物語は、新しく組織に入ってきた人物(新人)の視点から語られることが多い

組織内の掟やしきたりが明確になる一方、組織のイカれた実態も暴かれる

主人公は、集団の中で、組織の在り方や生き方について葛藤する

 

 

 

 

 

ジャンル10:スーパーヒーロー

 

スーパーヒーローとは、超人的な能力を有する主人公の活躍を描いた物語のこと

作品で言えば、『スパイダーマン』『X-Men』とか。

 

 

 

このジャンルの特徴は、以下の通り。

 

 

 

超人的な能力を有する一方、平凡な状況に置かれている

その特殊な力ゆえ、周囲の人からは、理解されない

特別の存在であることの辛さや悩みを持っている

 

 

 

 

まとめ:物語の作り方のコツは《ターゲット》を意識しながら古典的ジャンルにひねりを加える

 

長々と書きましたが、重要なことは、以下の通りです。

これだけ覚えて貰えれば、全て忘れて貰って問題ないです。

 

 

 

~読まれる物語を作るためには~

 

以下2点について決めることが重要

 

ターゲットあなたの作品を読む人はどういう人ですか?

作品の雰囲気その人が好むような世界観や雰囲気になっていますか?

 

 

 

~目あたらしい物語は、古典的ジャンルをひねって作る~

 

ジャンル1:家の中のモンスター(逃げられない狭い場所で化物から逃げる物語)
ジャンル2:金の羊毛(何かを求めて旅に出る物語)
ジャンル3:魔法のランプ(願いや夢を叶える物語)
ジャンル4:難題に直面した平凡なヤツ(平凡なヤツがとんでもない状況に巻き込まれる物語)
ジャンル5:人生の節目(思春期の苦い思い、愛する者の死、失恋など人生の節目となる経験を描いた物語)
ジャンル6:バディとの友情(主人公に話をできる相棒がいる物語)
ジャンル7:なぜ、やったのか?(「主人公は、なぜ、そんなことをやったのか」について描いた物語)
ジャンル8:バカの勝利(一見すると負け犬に見えるマヌケ者は、逆に、そのおかげで勝利する物語)
ジャンル9:組織の中で(集団、組織、施設、家族に関する物語)
ジャンル10:スーパーヒーロー(超人的な能力を有する主人公の活躍を描いた物語のこと)

 

 

 

覚えるのが難しい場合は、このページをお気に入りにでも入れて下さい。

そして、実際に物語を作る際に、参考にして貰えれば、と思います。

 

 

この法則を使えば、今まで以上に物語を作りやすくなるはずです!

 

次回は、『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』から学ぶ物語の作り方【後編】にて、

物語の見せ方について解説していきたいと思います。