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創作│『売れる作家の全技術』から学ぶキャラの会話の書き方-ラノベ・小説・lineにも使える-

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『売れる作家の全技術』から学ぶ会話の書き方
概要:『売れる作家の全技術』を参考にしながら小説・ラノベにおける会話の書き方について一挙紹介!

  

本日の参考書籍

 ▼本書の特徴

・プロの小説家から"小説の書き方全般"について学べる

・"会話の書き方"について深く学べる

 

 

 

 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方①:その人物にふさわしい話し方を考える

 

会話は、それぞれキャラクターの個性に合った話し方を心がける必要があります

 

つまり、キャラクターAの話し方とキャラクターBの話し方は、それぞれ明確に別と分かるようにしなければなりません。

 

なぜなら、全員が同じような言葉遣いだと、ほかキャラクターとの差別化が難しいためです。

 

例えば、以下の通りです。

 

 

老人:一人称「儂」、語尾「~じゃ」

女性:一人称「私」、語尾「~だわ」

 

 

このように、いかにも「〇〇っぽい」口調にすることで、ほかキャラクターとの差別化をすることができます

 

また、複数人での会話の際、いま誰が喋っているのかが分かりやすくなります。

 

尚、キャラクターの口調に個性を出したい方は、以下記事を見てください。

 

 

 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方②:「隠す会話」というテクニック

 

隠す会話とは、会話を通じて、読者に「キャラクターが何か秘密を抱えていること」を伝える表現技術のことです。

 

隠す会話には、以下2種類の方法があります。

 

隠す会話Ⅰ:沈黙

 

相手の問いに対して「……」で返す方法のこと。沈黙することで、何かを隠していることを示します。

 

例えば、以下の通りです。

 

A「お前、あの子のこと好きだろ?」

B「……

 

沈黙によって、Bがあの子のことを気になっていることが分かります。

 

 

 

隠す会話Ⅱ:話を逸らす

 

相手の問いに対して「別の話題」で返す方法のこと。慌てて別の話題に切り替えることで、何かを隠していることを示します。

 

例えば、以下の通りです。

 

A「お前、あの子のこと好きだろ?」

B「今日は天気がいいなー

 

話題を切り替えることによって、Bがあの子のことを気になっていることが分かります。

 

このように、あえて隠すことで、時には口を開けて喋るよりも雄弁にキャラクターの心情を表現することができます。

 

 

 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方③:「隠す会話」は物語に奥行を持たせる

 

隠す会話は、物語を複雑化させ、話を前に進める役割も果たします

 

例えば、主人公は、隠された財宝の在処を聞き出すため、人を訪ねて歩くとします。

 

この際、全員が素直に話してくれたら、主人公はすんなりと財宝を見つけてしまいます。

 

しかし、これでは物語になりません。そこで「隠す会話」が重要になります。 

 

隠す会話とは、文字通り、真実を話さないということです。これにより、物語は、以下のように奥行を持ちます。

 

主人公は、人物Aに財宝の在処を尋ねます。しかし、人物Aは真実を話しません。そのため、主人公は、次に人物Bに財宝の在処を尋ねます。

 

しかし、人物Bも真実を話しません。これにより、主人公は、真実にたどり着くために紆余曲折をするハメになります。

 

このように、隠す会話があることで、物語がより奥行や広がりを持つようになります

 

 

 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方④:会話で「関係の深まり」を表現する

 

会話の口調を変化させることで、キャラクター同士の関係の深まりを表現することができます

 

例えば、以下の通りです。

 

 

最初は、互いに苗字で呼び合い、「です、ます」で会話をする二人のキャラクター。

 

しかし、あることをキッカケに、タメ口で会話をするようになる二人。

 

 

このように会話の口調を変化させることで、キャラクター同士の関係を定義することができます。

 

 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方⑤:気の利いた会話は個性を強調する

 

キャラクターにその場に応じた適切な話をさせることで、そのキャラクターの個性を強調することができます

 

例えば、以下の通りです。

 

ヤムチャ「これでお前の減らず口も聞けなくなるぜ」

 

天津飯「ほう、貴様がくたばるからか

 

『ドラゴンボール』より引用

 

このように、気の利いた台詞を返すことで、天津飯は「自身の強さに自信のあるキャラクター」として印象付けています。

 

尚、毎回、気の利いたセリフばかりを言っていると、スベってしまう恐れがあるので注意してください。

 

たまに気の利いたセリフを言うからこそ、効果的なのです。 

 

 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方⑥:決め台詞で個性を表現する

 

「この人ならこの場面ではコレしか言わない」といった決め台詞を用意することで、キャラクターの個性を表現することができます

 

この表現方法を多用している作品に『ストライク・ザ・ブラッド』という作品があります。

 

主人公の暁古城(あかつきこじょう)とヒロインの姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)は、敵を前にした際に必ず以下のセリフを口にします。

 

暁古城「ここから先は、第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ!」」

 

姫柊雪菜「いいえ先輩、私たちの聖戦(ケンカ)です!」

 

この二人のキャラクターは、目の前に立ちはだかる困難に対して、腕っぷしで解決できるだけの強さを持っているキャラクターだと分かります。

 

創作に使いたいカッコイイキメ台詞集


 

ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方:まとめ


以下は、本日のおさらいになります。ぜひ覚えて、キャラクター同士の会話に活かしてみて下さい。

 

 

〇〇っぽい口調でキャラクターの個性を書き分ける

(老人っぽい、女性っぽい等)

 

隠す会話によって、物語は複雑化する

(沈黙、話を逸らす等)

 

会話で「関係の深まり」を表現する

(敬語⇒タメ語等)

 

気の利いたセリフでキャラクターの個性を表現する

(当意即妙なセリフ)

 

決め台詞はキャラクターの個性を表現する

(この時にはこのセリフを言う)

  

 

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