概要:『売れる作家の全技術』を参考にしながら小説・ラノベにおける会話の書き方について一挙紹介!
本日の参考書籍
▼本書の特徴
・プロの小説家から"小説の書き方全般"について学べる
・"会話の書き方"について深く学べる
- 本日の参考書籍
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方①:その人物にふさわしい話し方を考える
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方②:「隠す会話」というテクニック
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方③:「隠す会話」は物語に奥行を持たせる
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方④:会話で「関係の深まり」を表現する
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方⑤:気の利いた会話は個性を強調する
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方⑥:決め台詞で個性を表現する
- ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方:まとめ
- 創作に役立つ記事一覧
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方①:その人物にふさわしい話し方を考える
会話は、それぞれキャラクターの個性に合った話し方を心がける必要があります。
つまり、キャラクターAの話し方とキャラクターBの話し方は、それぞれ明確に別と分かるようにしなければなりません。
なぜなら、全員が同じような言葉遣いだと、ほかキャラクターとの差別化が難しいためです。
例えば、以下の通りです。
老人:一人称「儂」、語尾「~じゃ」
女性:一人称「私」、語尾「~だわ」
このように、いかにも「〇〇っぽい」口調にすることで、ほかキャラクターとの差別化をすることができます。
また、複数人での会話の際、いま誰が喋っているのかが分かりやすくなります。
尚、キャラクターの口調に個性を出したい方は、以下記事を見てください。
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方②:「隠す会話」というテクニック
隠す会話とは、会話を通じて、読者に「キャラクターが何か秘密を抱えていること」を伝える表現技術のことです。
隠す会話には、以下2種類の方法があります。
隠す会話Ⅰ:沈黙
相手の問いに対して「……」で返す方法のこと。沈黙することで、何かを隠していることを示します。
例えば、以下の通りです。
A「お前、あの子のこと好きだろ?」
B「……」
沈黙によって、Bがあの子のことを気になっていることが分かります。
隠す会話Ⅱ:話を逸らす
相手の問いに対して「別の話題」で返す方法のこと。慌てて別の話題に切り替えることで、何かを隠していることを示します。
例えば、以下の通りです。
A「お前、あの子のこと好きだろ?」
B「今日は天気がいいなー」
話題を切り替えることによって、Bがあの子のことを気になっていることが分かります。
このように、あえて隠すことで、時には口を開けて喋るよりも雄弁にキャラクターの心情を表現することができます。
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方③:「隠す会話」は物語に奥行を持たせる
隠す会話は、物語を複雑化させ、話を前に進める役割も果たします。
例えば、主人公は、隠された財宝の在処を聞き出すため、人を訪ねて歩くとします。
この際、全員が素直に話してくれたら、主人公はすんなりと財宝を見つけてしまいます。
しかし、これでは物語になりません。そこで「隠す会話」が重要になります。
隠す会話とは、文字通り、真実を話さないということです。これにより、物語は、以下のように奥行を持ちます。
主人公は、人物Aに財宝の在処を尋ねます。しかし、人物Aは真実を話しません。そのため、主人公は、次に人物Bに財宝の在処を尋ねます。
しかし、人物Bも真実を話しません。これにより、主人公は、真実にたどり着くために紆余曲折をするハメになります。
このように、隠す会話があることで、物語がより奥行や広がりを持つようになります。
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方④:会話で「関係の深まり」を表現する
会話の口調を変化させることで、キャラクター同士の関係の深まりを表現することができます。
例えば、以下の通りです。
最初は、互いに苗字で呼び合い、「です、ます」で会話をする二人のキャラクター。
しかし、あることをキッカケに、タメ口で会話をするようになる二人。
このように会話の口調を変化させることで、キャラクター同士の関係を定義することができます。
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方⑤:気の利いた会話は個性を強調する
キャラクターにその場に応じた適切な話をさせることで、そのキャラクターの個性を強調することができます。
例えば、以下の通りです。
ヤムチャ「これでお前の減らず口も聞けなくなるぜ」
天津飯「ほう、貴様がくたばるからか」
『ドラゴンボール』より引用
このように、気の利いた台詞を返すことで、天津飯は「自身の強さに自信のあるキャラクター」として印象付けています。
尚、毎回、気の利いたセリフばかりを言っていると、スベってしまう恐れがあるので注意してください。
たまに気の利いたセリフを言うからこそ、効果的なのです。
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方⑥:決め台詞で個性を表現する
「この人ならこの場面ではコレしか言わない」といった決め台詞を用意することで、キャラクターの個性を表現することができます。
この表現方法を多用している作品に『ストライク・ザ・ブラッド』という作品があります。
主人公の暁古城(あかつきこじょう)とヒロインの姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)は、敵を前にした際に必ず以下のセリフを口にします。
暁古城「ここから先は、第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ!」」
姫柊雪菜「いいえ先輩、私たちの聖戦(ケンカ)です!」
この二人のキャラクターは、目の前に立ちはだかる困難に対して、腕っぷしで解決できるだけの強さを持っているキャラクターだと分かります。
創作に使いたいカッコイイキメ台詞集
ラノベ・小説・lineに使えるキャラ同士の会話の書き方:まとめ
以下は、本日のおさらいになります。ぜひ覚えて、キャラクター同士の会話に活かしてみて下さい。
・〇〇っぽい口調でキャラクターの個性を書き分ける
(老人っぽい、女性っぽい等)
・隠す会話によって、物語は複雑化する
(沈黙、話を逸らす等)
・会話で「関係の深まり」を表現する
(敬語⇒タメ語等)
・気の利いたセリフでキャラクターの個性を表現する
(当意即妙なセリフ)
・決め台詞はキャラクターの個性を表現する
(この時にはこのセリフを言う)
創作に役立つ記事一覧