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ゲームデザイナー5年目となる綾崎あやめです。 ゲーム業界への就職、クリエイターの生活、創作に役立つ情報について発信します。 © 2020 エンタメスタジオCre-eat

『感情から書く脚本術』から学ぶ台詞の書き方

『感情から書く脚本術』から学ぶ台詞の書き方

概要:この記事は『感情から書く脚本術』から台詞の書き方について学ぶ記事です。

※記事公開日2019年11月9日(記事更新日2020年4月21日)

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

本業はゲームプランナーです。

プレイヤー制作とテキスト制作等について4年間ほど行っています。

※ライトノベルも出版しました

 

 

Youtubeチャンネルもやっているので、ぜひ遊びに来て下さい! 動画内容は、基本的に料理・雑談・ルーティンなどVlog形式の内容になっています。

 


[Vlog]休日ルーティン 28歳ぼっち孤独な給料日の昼

 

台詞を上手く書けないと悩んでいる方へ。

 

この記事を読んだ後は、効果的な台詞の書き方について身に付けることができるはず……!?

 

今回は、僕が実際に使用している以下書籍より、台詞の書き方を紹介していきます。

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方①:よい台詞の条件とは

 

すばらしい台詞には、以下の特徴があります。 

 

よい台詞の条件① 台詞によってキャラクターを定義する

 

キャラクターは、喋ることで、そのキャラクター性を確立します。

すなわち、よい台詞を書くためには、台詞の中にそのキャラクターの人格・態度・価値観・社会的背景を反映する必要があります。

 

決してト書きのように「このキャラクターは冷静な人だ」と書くことではないです。それでは、そのキャラクターのキャラクター性を表現できたことにはなりません。

 

 

 

 

 

 

よい台詞の条件② 能動的に目的に向かっていく

 

よい台詞とは、能動的に目的に向かっていく必要があります。

 

例えば、復讐が目的となるキャラクターの場合、復讐を果たすためにそのキャラクターは台詞を口にすることになります。

 

復讐相手の居場所を探るために情報収集をしたり、時には誰かを欺いたり等、全ては復讐を果たすという目的のために語られる台詞にするということです。

 

 

尚、本書では、能動的な台詞の書き方について以下のように述べています。

 

能動的な台詞とは相手を操ろうとする台詞なのだ。

 

素晴らしい場面のほとんどは、キャラクター同士が欲しいものを手に入れるためにお互いの腹を探り合う状況なのだ。

 

相手と対立するような台詞を投げかけて交渉し、なだめ、おだて、脅しながら、駆け引きを展開していく。

 

同情的で、うんうんと話を聞いてあげる優しい会話ではドラマにならないのだ。

 

 

 

 

 

 

よい台詞の条件③ 感情的なインパクトを持っている

 

台詞になくてならない重要な要素は、感情的反応です。

すなわち、よい台詞とは、以下のように感情を揺さぶる必要があります。

 

好奇心を掻き立てる

笑いを誘う

緊張を煽る

予測不可能な台詞(意外な台詞) 

 

 

 

上記3点は、台詞を書く上での基本となります。

 

ぜひ、この基本を押さえて、台詞を書いてみて下さい。これだけでもだいぶキャラクターが魅力的になるはずです!

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方②:台詞を書くにあたり気をつけたい事

 

現実では、「あー」とか「えー」とか無駄な言葉があります。また、重複した表現も含まれる場合があります。

 

しかし、キャラクターの台詞には、こうした無駄な表現を省く必要があります。なぜなら、物語の焦点がブレてしまうためです。

 

つまり、よい台詞とは、以下の通りです。

 

・重複表現がない

 

支離滅裂になっていない

 

「てにをは」の使い方に誤りがない

 

言葉の欠落がない

 

「そして」とか「いや」とか無駄な継ぎ接ぎがない

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方③:台詞を書く際のテクニック

 

以下、台詞を書く際のテクニックをご紹介します。

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方④:つっこみ返し

 

相手の質問や発言に対して鋭い一言を返す手法のことです。『ラッシュアワー』など不仲なバディ物でよく使われる会話技術になります。

 

メリットとしては、平坦な会話にちょっとした起伏を作ることができる点です。

 

例えば、以下の通りです。

 

『エイリアン2』より

 

ハドソン(男)「お前、男に間違われたことあるよな?」

 

バスケズ(女)「ない。お前は?

 

『ジョジョの奇妙な冒険 第一部』より

 

ジョナサン・ジョースター「きさま いったい何人の生命をその傷を癒すのに吸い取った?」


ディオ・ブランドー「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑤:言い換えのユーモア

 

A⇒Bに言い換えることでクスっと笑える会話にする手法のことです。

 

例えば、以下の通りです。 

 

『ノッティングヒルの恋人』より

 

スパイク「このヨーグルト何かヘンだな」

ウィリアム「マヨネーズだけど」

スパイク「ああ」

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑥:二重の意味をもつユーモア

 

ある言葉について別の意味として解釈する会話手法のことです。

 

メリットとしては、勘違いによる笑いを取ることができる点です。また、使う場面によっては、効果的に不気味な印象を与えることができます。

 

『天才アカデミー』より

 

アサートン「実験室ではもっと自分をむき出しにして欲しいもんだな」

 

クリス「裸になれということですか?」

 

『羊たちの沈黙』より

 

レクター「名残り惜しいのだが、これから友人を食事に招いているのでね」

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑦:注意を促す

 

注意を促すことで読者に緊張感を与える手法のことです。何かに注意を促された途端、読者の心に期待が生まれ、緊張感が走ります。

 

例えば、『羊たちの沈黙』にて、クラリスが第一犠牲者の解剖に立ち会う場面。

 

クラリス「喉に何か入ってる

 

そう言った瞬間、我々の視線は、喉に集まり、何が入っているのかを期待します。

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑧:誇張

 

実際のものよりも大きく表現する手法のことです。メリットとしては、その度合いがいかに高いかを強調できる点です。

 

例えば、以下の通りです。

 

『シャンプー』より

 

ジャッキー「振り向かないで。レニー・シルバーマンがいる」

ジル「誰?」

ジャッキー「すごい女たらし。もう200年くらい私のことを口説こうとして必死」

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑨:控え目な表現
 

控え目に言うことでそのものの度合いを高める手法のことです。

例えば、以下の通りです。

 

 『明日に向って撃て!』より

 

ブッチ「あの古い銀行はどうなった? 豪勢な建物だったな」

 

守衛「みんなが寄ってたかって強盗に入った」

 

ブッチ「あんなに豪勢なら、そんなの安いもんだ

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑩:話を逸らす

 

文字通り、話を逸らすという手法のことです。メリットとしては、問いかけられたキャラクターにとって、その話題は確信に迫った内容であると読者に示唆できる点です。

 

例えば、以下の通りです。

 

A「お前、あの子のことを好きだろ?」

 

B「そういえば、今日は天気がいいな

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑪:不適切な発言または反応

 

その場に相応しくない発言をする手法のことです。メリットとしては、空気を読まない発言をすることで面白さを演出できる点です。

 

例えば、以下の通りです。

 

『フォーウェディング』より

 

チャールズ「その後、あのすごい彼女とはどうなった?」

 

ジョン「もう彼女じゃないよ」

 

チャールズ「それでよかったんじゃない? 聞いた話だけど、会う男全員とヤルらしいよ

 

ジョン「彼女じゃなくて、妻になったんだよ」

 

 

 

 

 

小説・漫画に使える台詞の書き方⑫:口を挟む
 

相手の会話を遮って口を挟む手法のことです。メリットとしては、やり取りに緊張感と興奮を与えることができる点です。

 

例えば、以下の通りです。

 

『テルマ&ルイーズ』より

 

テルマ「ええっと、この81号線って道を通ってダラスの方に行ってから……」

 

ルイーズ「そっちは嫌! テキサスを通らない道を探して

 

 

 

 

 

【小説・漫画に使える台詞の書き方】まとめ

 

以下おさらいです。

よい台詞の条件とは、以下の通りでした。

 

台詞がキャラクターを定義する

(台詞によって、そのキャラクターの人格・態度・価値観・社会的背景を反映する)

 

能動的に目的に向かっていく

(目的を達成するための手段として台詞がある)

 

感情的なインパクトを持っている

(感情を揺さぶるような台詞にする必要がある)

 

 

台詞を書く際のテクニックは、以下の通りでした。

 


つっこみ返し

言い換えのユーモア

二重の意味をもつユーモア

注意を促す

誇張

控え目な表現

話を逸らす

不適切な発言または反応

口を挟む