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【創作】台詞の作り方[キャラクター語尾・口調]

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【創作】台詞(セリフ)の作り方[キャラクター語尾]

概要:現役ゲームプランナーの視点から「漫画・小説に使える台詞の作り方」について紹介!

 

 

プロフィール:わたなべ りょう 

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▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

当ブログは、現役ゲームクリエイターの視点から、 以下情報について発信するブログとなります。

 

・最新のエンタメ業界に関するニュース

・クリエイターのライフスタイル×ワークスタイル

 

尚、台詞の書き方について更に学びたい方は、ぜひ以下書籍をみてください。  

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創作における台詞の作り方:キャラクター語尾を使う
 

キャラクターの個性を出す一番手っ取り早い方法は、特徴的な語尾を使うことです。

 

なぜなら、語尾によって他キャラクターとの差別化をできるためです。

 

また、特徴的な語尾を繰り返して使うことで、読者の記憶にも残りやすくなります。

 

例えば、以下の通りです。

 

  1. ~じゃ
  2. ~でござる
  3. ~わよ
  4. ~であります

 

このように、キャラクター語尾を使えば、ある程度簡単にキャラクターの個性づけをできます

 

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾①:礼儀正しいキャラクター

 

礼儀正しいキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~です
  2. ~ます
  3. ~でございます

 

このように、敬語を使うことで、礼儀正しい印象を与えることができます。

 

この語尾は、メイド、執事、部下、後輩、生徒会長といったキャラクターに合うと思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾②:力強いキャラクター

 

力強いキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~だ
  2. ~である

 

このように、断定・言いきりを使うことで、力強い印象を与えることができます。

 

なぜなら、ウダウダ悩まずスパっと言い切るためです。

 

この語尾は、隊長、リーダー、ボスといったキャラクターに向いていると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾③:侍・忍者など古風なキャラクター
 

侍・忍者など古風なキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~でござる
  2. ~そうろう(候)
  3. ~ぜよ
  4. ~でごわす

 

このように、江戸時代など過去に実際に使われていた語尾を使う事で、古風な雰囲気を出せます。

 

この語尾は、侍、忍者、浪人などに向いていると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾④:高貴なキャラクター

 

高貴なキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~おじゃる

 

この語尾は、平安時代の公家などで使用された古語となります。

 

そのため、高貴な雰囲気を出せます。 

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑤:軍人キャラクター

 

軍に従事するキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~であります 

 

この語尾は、実際に長州藩出身の軍人の語尾としてよく使われていました。

 

そのため、軍人のような印象を出せます。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑥:優柔不断なキャラクター

 

優柔不断なキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~かも
  2. ~なのかな

 

非言い切りの表現になるため、意志薄弱な印象を出せます。

 

そのため、弱弱しいキャラクターに向いた語尾になると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑦:外国人キャラクター

 

外国人キャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~アル
  2. ~ヨ
  3. ~ネ
  4. ~スルヨロシ

 

この語尾は、幕末から明治にかけて外国人居留地で使用されたピジン日本語を元にしたものです。

 

また、アルヨ言葉として、外国人を表現するのによく使われた技法となります。

 

そのため、外国人キャラクターに向いた語尾になります。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑧:色気のあるキャラクター

 

色気のあるキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~でありんす

 

この表現は、江戸時代の遊郭で遊女が使った廓詞(くるわことば)になります。

 

そのため、色っぽい雰囲気を出すのに役立ちます。

 

この語尾は、花魁などの色気のあるキャラクターに向いていると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑨:田舎っぽいキャラクター

 

田舎っぽいキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~だべ
  2. ~でごんす

 

この語尾は、昔から東北や関東の農村で実際に使われていた方言となります。

 

そのため、田舎っぽい雰囲気を出せます。

 

この語尾は、農民や田舎っぽいキャラクターに向いていると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑩:女性らしいキャラクター

 

女性らしいキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~ですの
  2. ~ですわ
  3. ~よろしくてよ

 

この表現は、明治時代の近代教育制度の女子教育で定着した言葉遣いとなります。

 

そのため、非常に女性っぽい雰囲気を出せます。

 

この語尾は、女子、お嬢様キャラクターなどに向いた語尾になると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑪:ギャルっぽいキャラクター

 

ギャルっぽいキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~ですけど
  2. ~みたいなー

 

この表現は、1990年代にコギャルに使用されていた言葉になります。

 

そのため、ギャルっぽい雰囲気を出せます。

 

尚、語尾ではないですが、「ウケる」「マジ」「パない」「てかさー」等もギャルっぽい雰囲気を出すのに有効だと思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑫:動物キャラクター

 

動物要素のあるキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~ワン
  2. ~ニャ
  3. ~コン

 

このように、語尾に動物の鳴き声を付けることで、動物らしさを出せます。

 

この語尾は、動物を擬人化したキャラクター、動物のコスプレをしたキャラクター等に合う語尾になると思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾⑬:江戸っ子キャラクター

 

江戸っ子など威勢のいいキャラクターを作る場合は、以下語尾を使ってみて下さい。

 

  1. ~でさァ

 

この語尾は、江戸時代の方言として使われた言葉となります。

 

そのため、江戸っ子ぽい勢いのある雰囲気を出すのに役立つと思います。

 

尚、語尾ではないですが、「てやんでぇ」「こんこんちき」なども実際に江戸時代の方言として使われていました。

 

そのため、これらの表現も江戸っ子っぽい雰囲気を出すのに役立つと思います。

 

 

【創作における台詞・口調の作り方】キャラクター語尾:まとめ

 

以下おさらいです。ぜひ覚えて使ってみて下さい。

 

①  礼儀正しいキャラクターの語尾

⇒です、ます


②  力強いキャラクターの語尾

⇒~だ、~である

 

③  侍・忍者など古風なキャラクターの語尾

⇒~でござる、~そうろう


④  高貴なキャラクターの語尾

⇒~おじゃる


⑤  軍人キャラクターの語尾

⇒~であります


⑥  優柔不断なキャラクターの語尾

⇒~なのかな、~かも


⑦  外国人キャラクターの語尾

⇒~ヨ、~アル


色気のあるキャラクターの語尾

⇒~ありんす


田舎っぽいキャラクターの語尾

⇒~だべ、~でごんす

 

女らしい女キャラクターの語尾

⇒~ですの、~ですわ

 

ギャルっぽいキャラクターの語尾

⇒~ですけど、~みたいなー

 

⑫ 擬人化した動物キャラクターの語尾

⇒~ワン、~ニャ、

 

⑬江戸っ子キャラクターの語尾

 でさァ

 

 

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