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『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方

『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方

概要:この記事では『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方を紹介します。

※記事公開日2020年1月2日(記事更新日〇〇年△月×日)

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームデザイナーとして4年間ほどテキスト制作等の業務をしています。

 

 

あなたは、自分の作った漫画・小説・ゲーム等に登場する武器やアイテムについて、

魅力的な説明をできていますか?

 

今日は、累計出荷本数380万本となるPS4ゲームソフト『隻狼』より、

魅力的な武器・アイテムの説明文、すなわち、フレーバーテキストの作り方を紹介します。

漫画・小説・ゲーム創作者の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】フレーバーテキストとは

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】フレーバーテキストとは

 

フレーバーテキストとは、ゲーム内に登場する武器・アイテム等に関する説明文のことです。

例えば、以下の通りです。

 

『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方

※『隻狼』より画像引用

 

このように、ゲーム内に登場する武器・アイテム等について、

どういう効果かを説明しつつ世界観を匂わせたワクワクする文章にしたもの、

それがフレーバーテキストになります。

 

このフレーバーテキストの書き方を身に付ければ、下記の通り、

漫画・小説などにおいても興味を引く文章を書けるようになります。

 

それは 剣と言うには あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に 鉄塊だった

 

漫画『ベルセルク』より大剣の説明文を引用

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】一番伝えたい事は何かを考える

 

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】一番伝えたい事は何かを考える

 

フレーバーテキストを書く際に重要なことは、

そのテキストで「何を一番伝えたいのか(コンセプト)」を決めることです。

 

なぜなら、伝えたいことを意識しないでテキストを書いてしまうと、

何を伝えたいか分からない印象に残らない説明文になってしまうためです。

そのため、「何を一番伝えたいのか」を考える必要があります。

 

例えば、 先ほどの漫画『ベルセルク』の大剣の説明文でいえば、

この説明文で一番伝えたいことは「この大剣がいかに大きいか」になります。

この大剣の大きさを伝えるために、「形状」「質量」に関する情報を書いていました。

 

 

このように、フレーバーテキストを書くコツは「何を伝えたいのか」を決めることです。

あとは、この伝えたいこと(コンセプト)に関連した情報を書くだけです。

 

以下、実際に『隻狼』でどのようにフレーバーテキストが書かれていたかを見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】霧がらす フレーバーテキスト【隻狼】

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】霧ガラス フレーバーテキスト

※『隻狼』より画像引用


霧がらすとは、プレイヤーが腕に付ける義手忍具と呼ばれる装備のことです。

この霧がらすを使うことで、敵の攻撃を回避して、指定した場所に瞬間移動できます。

 

この霧がらすの一番伝えたいことは「回避する」という能力です。

この回避能力を伝えるために、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書いていました。

 

霧がらすの羽を、束ねたもの

忍義手に仕込めば、義手忍具となる

葦名より北に離れた薄井の森には、正体掴めぬ猛禽が棲む

中でも霧がらすは、確かにいるが、捕らえた者はおらぬ

捕まえたとて、羽を残して消えてしまうのだ

 

『隻狼』より引用

 

いずれの情報も「姿を捉えられない」という情報になっていることが分かります。

これにより、読者に「この武器がいかに回避に長けた武器か」を印象づけていました。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】飛び猿の忍び斧 フレーバーテキスト【隻狼】

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】飛猿の忍び斧 フレーバーテキスト

※『隻狼』より画像引用

 

飛び猿の忍び斧とは、プレイヤーが腕に付ける義手忍具と呼ばれる装備のことです。

この斧を使うことで、敵を大きく怯ませることができます。

 

この斧の一番伝えたいことは「叩き潰す」という能力です。

この叩き潰す能力を伝えるために、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書いていました。

 

忍びの使う重い黒鉄の斧

忍義手に仕込めば、義手忍具となる

無骨なこれは、斬るというよりは

その重さで叩き壊すためのものだ

落ち谷の飛び猿と呼ばれた忍びが、かつて愛用した忍具

だが飛び猿は、左の腕と共にこれを失った

 

『隻狼』より引用

 

いずれの情報も「叩き潰すこと」に関連した情報になっていることが分かります。

これにより、読者に「この武器は斬るのではなく叩き潰す武器」だと印象づけていました。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】錆び丸 フレーバーテキスト【隻狼】

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】錆び丸 フレーバーテキスト

※『隻狼』より画像引用

 

錆び丸とは、プレイヤーが腕に付ける義手忍具と呼ばれる装備のことです。

この錆び丸で斬りつけることで、敵を毒状態にすることができます。

 

この武器の一番伝えたいことは「毒々しさ」です。

この「毒々しさ」を伝えるために、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書いていました。

 

緑青の刃をした、古い小太刀

忍義手に仕込めば、義手忍具になる

いにしえの昔、葦名に攻め寄せた

人ならぬ一族に抗するため

葦名衆が鍛えたもの

あやかしを退けたは、青錆びの毒の賜物とか

 

※『隻狼』より引用

 

斑とは、ちがった色の部分が入りまじっている模様のこと。病的な様子。

緑青とは、昔、猛毒とされていた錆のこと。

いずれの情報も「毒々しさ」に関連した情報になっていることが分かります。

 

これにより、読者に「この武器の毒々しさ」を印象づけていました。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】まとめ

 

以下おさらいです。

ぜひ覚えて使ってみて下さい。

 

 

 

コンセプト(読者に何を一番伝えたいのか)を考える

伝えたい内容に合わせた情報を書く

 

 

 

覚えることは、この2点だけになります。

サクっと覚えて、ぜひ、あなたの創作に活かしてみて下さい!

 

尚、フレーバーテキストの書き方については、以下記事でも紹介しています。

興味のある方は、読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

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