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『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方

『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方

概要:この記事では『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方を紹介!

※公開日2020年1月2日(更新日2020年3月8日)

 

 

こんにちは、綾崎あやめです

ゲームプランナーです

4年間ほどテキスト制作等をしています

 

 

この記事はこんな人に向けて書いています

 

・フレーバーテキストの作り方を学びたい

・ゲームのテキストを書いてみたい

・文章力を上げたい

 

尚、僕の経歴は以下の通りです

 

・大手家庭用ゲーム会社に新卒で入社

・ゲームプランナー5年目

・スマホゲーム1本 家庭用ゲーム1本制作

 

こんな感じでゲームを作ってきました

今回はゲーム制作の経験を踏まえつつ……

隻狼のテキストの作り方を見ていきます!

 

 

 

 

フレーバーテキストとは

『隻狼』から学ぶフレーバーテキストの作り方

 

ゲーム内に登場する事物に対する説明文

 

上図の説明文=フレーバーテキストです

ゲームの世界観や雰囲気を出しつつ……

使い方や技の説明などをします

 

以下実際の隻狼のフレーバーテキストです 

 

忍術「血刀の術」

 

血を刀に纏わせる忍殺忍術

形代を消費して、使用する

纏った血の剣閃で、刀攻撃の射程が伸びる

殺した者の血を、呪いの刃とする秘術

不死斬りの介錯を通し、

狼はこれを見出した

ゆえにこの技は、不死斬りに似ている

だが、死なずを殺す力までは無い

 

義手忍具「仕込み槍」

 

形部の折れ角を仕込んだ義手忍具

形代を消費して使用する

柄の長さを活かした突き攻撃を繰り出す

攻撃をあてたのち、軽い敵を引き寄せる

大柄な者は、往々にして身に合わぬ鎧を

無理に着込むことがある

そうした鎧ならば、容易く引き剥がす

世に言う、形部の鎧剥ぎよ

 

といった感じです

基本は、世界観(雰囲気)+説明です

それがフレーバーテキストになります

 

 

 

 

 

 

フレーバーテキストの作り方について

フレーバーテキストの作り方について

 

フレーバーテキストを書く際に重要なことは、

そのテキストで「何を一番伝えたいのか(コンセプト)」を決めることです。

 

なぜなら、伝えたいことを意識しないでテキストを書いてしまうと、

何を伝えたいか分からない印象に残らない説明文になってしまうためです。

そのため、「何を一番伝えたいのか」を考える必要があります。

 

このように、フレーバーテキストを書くコツは「何を伝えたいのか」を決めることです。

あとは、この伝えたいこと(コンセプト)に関連した情報を書くだけです。

 

以下、実際に『隻狼』でどのようにフレーバーテキストが書かれていたかを見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】霧がらす フレーバーテキスト【隻狼】

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】霧ガラス フレーバーテキスト

※『隻狼』より画像引用


霧がらすとは、プレイヤーが腕に付ける義手忍具と呼ばれる装備のことです。

この霧がらすを使うことで、敵の攻撃を回避して、指定した場所に瞬間移動できます。

 

この霧がらすの一番伝えたいことは「回避する」という能力です。

この回避能力を伝えるために、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書いていました。

 

霧がらすの羽を、束ねたもの

忍義手に仕込めば、義手忍具となる

葦名より北に離れた薄井の森には、正体掴めぬ猛禽が棲む

中でも霧がらすは、確かにいるが、捕らえた者はおらぬ

捕まえたとて、羽を残して消えてしまうのだ

 

『隻狼』より引用

 

いずれの情報も「姿を捉えられない」という情報になっていることが分かります。

これにより、読者に「この武器がいかに回避に長けた武器か」を印象づけていました。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】飛び猿の忍び斧 フレーバーテキスト【隻狼】

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】飛猿の忍び斧 フレーバーテキスト

※『隻狼』より画像引用

 

飛び猿の忍び斧とは、プレイヤーが腕に付ける義手忍具と呼ばれる装備のことです。

この斧を使うことで、敵を大きく怯ませることができます。

 

この斧の一番伝えたいことは「叩き潰す」という能力です。

この叩き潰す能力を伝えるために、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書いていました。

 

忍びの使う重い黒鉄の斧

忍義手に仕込めば、義手忍具となる

無骨なこれは、斬るというよりは

その重さで叩き壊すためのものだ

落ち谷の飛び猿と呼ばれた忍びが、かつて愛用した忍具

だが飛び猿は、左の腕と共にこれを失った

 

『隻狼』より引用

 

いずれの情報も「叩き潰すこと」に関連した情報になっていることが分かります。

これにより、読者に「この武器は斬るのではなく叩き潰す武器」だと印象づけていました。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】錆び丸 フレーバーテキスト【隻狼】

【隻狼 フレーバーテキストの作り方】錆び丸 フレーバーテキスト

※『隻狼』より画像引用

 

錆び丸とは、プレイヤーが腕に付ける義手忍具と呼ばれる装備のことです。

この錆び丸で斬りつけることで、敵を毒状態にすることができます。

 

この武器の一番伝えたいことは「毒々しさ」です。

この「毒々しさ」を伝えるために、フレーバーテキストの中に以下3点の情報を書いていました。

 

緑青の刃をした、古い小太刀

忍義手に仕込めば、義手忍具になる

いにしえの昔、葦名に攻め寄せた

人ならぬ一族に抗するため

葦名衆が鍛えたもの

あやかしを退けたは、青錆びの毒の賜物とか

 

※『隻狼』より引用

 

斑とは、ちがった色の部分が入りまじっている模様のこと。病的な様子。

緑青とは、昔、猛毒とされていた錆のこと。

いずれの情報も「毒々しさ」に関連した情報になっていることが分かります。

 

これにより、読者に「この武器の毒々しさ」を印象づけていました。

 

 

 

 

 

 

【フレーバーテキストの作り方】まとめ

 

以下おさらいです。

ぜひ覚えて使ってみて下さい。

 

 

 

コンセプト(読者に何を一番伝えたいのか)を考える

伝えたい内容に合わせた情報を書く

 

 

 

覚えることは、この2点だけになります。

サクっと覚えて、ぜひ、あなたの創作に活かしてみて下さい!

 

尚、フレーバーテキストの書き方については、以下記事でも紹介しています。

興味のある方は、読んでみて下さい。