概要:「北欧神話のあらすじ・世界観紹介」について紹介!
- ①:起源は紀元1世紀頃 スカンジナビア半島付近
- ②:口伝から書物としてまとめれたのは12世紀頃
- ③:北欧神話の世界はこうして始まった
- ④:世界は宇宙樹「ユグドラシル」から成り立つ
- ⑤:基本は、神族、人間、巨人の3種類だけ
- ⑥:アース神族vsヴァン神族
- ⑦:神族滅亡の予言
- ⑧:神族vs巨人族の全面戦争
- ⑨:神族vs巨人族は相打ちとなる
①:起源は紀元1世紀頃 スカンジナビア半島付近
北欧神話の起源は、キリスト誕生前の紀元1世紀頃、スカンジナビア半島付近にて、口伝で伝えられていました。
以降、12世紀までは、書物としては残っておらず、口伝で語り継がれていきました。
②:口伝から書物としてまとめれたのは12世紀頃
北欧神話についてまとめれた書物は、"エッダ"と呼ばれています。
エッダには、以下2種類あります。
詩のエッダ :北欧神話について詩形式でまとめられた書物
スノリのエッダ:詩のエッダについてスノリという人物が解釈を加えて作られた書物
北欧神話は、基本的に上記2種類の原典から成り立ちます。
上記原典には描かれていない北欧神話に関する小話については、"サーガ"と呼ばれます。
③:北欧神話の世界はこうして始まった
北欧神話の世界観では、世界の始まりには、まだ何もありませんでした。
あるのは、氷と炎だけ。
ある時、その氷と炎がぶつかり合い、一人の生物が生まれます。
それが、"原初の巨人ユミル"です。
原初の巨人ユミルは、次々と巨人の子を生み出していきます。
しかし、ある時、氷から謎の生物が生まれます。
そして、氷から生まれた謎の生物と巨人が交わることで、オーディンが生まれます。
④:世界は宇宙樹「ユグドラシル」から成り立つ
オーディンは、原初の巨人ユミルを殺して、その身体を利用して、巨大な1本の樹を作ります。
北欧神話の世界は、こうして1本の巨大な樹からできました。
この巨大な樹は、宇宙樹「ユグドラシル」と呼ばれます。
宇宙樹「ユグドラシル」の下には、3種類の種族が棲んでいます。
最上階 :アース神族
壁の内側:人間
壁の外側:巨人
この世界の中央には、神族しか住めない"超高層な城"が建っています。
人間は、その城の下、壁に覆われた城下町みたいな場所に住んでいます。
巨人は、城の外に住んでいます。
言ってみれば、「進撃の巨人」の世界観と同じです。
⑤:基本は、神族、人間、巨人の3種類だけ
この世界では、神族であり最高神でもあるオーディンがトップに君臨しています。
神族には、ほかに雷神トール、愛の女神フレイア等がいます。
人間の中には、神族に仕える者もいます。例えば、オーディンに仕える最強の戦士ベルセルク等。
一方、巨人たちは、壁の外に追いやられていて、嫌われています。
なぜなら、オーディンとオーディンに作られた人間たちは「巨人に復讐されないか」と怯えていたためです。
⑥:アース神族vsヴァン神族
この世界には、主神オーディン率いるアース神族、人間、巨人しかいないはずでした……
しかし、ある時、神族と同じような力を持つ"ヴァン神族"と名乗る者たちが現れます。
アース神族からしたら、謎の危険勢力です。
当然、喧嘩になります。のちに、和平交渉をして、喧嘩を止めます。
⑦:神族滅亡の予言
オーディンは、ある時、ある予言を聞きます。
占い師「神族はまもなく滅びます」
オーディン「は?」
占い師「巨人族が攻めてきます」
オーディン「やるっきゃねえか……」
この予言をきっかけにして、まもなく最終戦争(ラグナロク)が始まります。
⑧:神族vs巨人族の全面戦争
オーディンは、最終戦争(ラグナロク)に向けて、戦力を整えます。
しかし、神族だけでは戦力が足りません。
オーディンは、そこで、神族の中から戦乙女ヴァルキュリアを呼び出して、こう命じます。
オーディン「人手が足りん。人材スカウトしてきて」
戦乙女ヴァルキュリア「承知いたしました。」
戦乙女ヴァルキュリアには、ある特殊な能力がありました。
それは、「戦場で死んだ英雄の魂の前に現れて、魂を導く」という能力。
ヴァルキュリアは、死んだ人間の英雄を集めて、オーディンの下へ向かいます。
こうして最終戦争(ラグナロク)が始まります。
⑨:神族vs巨人族は相打ちとなる
最終戦争(ラグナロク)の結果、神族も巨人族も全員滅びました。
世界は、大きい炎に飲み込まれました。
最後に残ったのは、人間だけでした。
以上、北欧神話の大まかな内容でした。
以下書籍は、名前の通り、北欧神話について分かりやすく解説している本になるので、軽く目を通してみてください。