概要:神話・伝説に登場する"道具(アイテム)"について紹介!
①:ギュゲースの指輪
ギュゲースの指輪とは、指輪の爪部分について内側に回すことで、姿を消すことができる指輪のこと。
尚、反対に回せば、再び姿を現すことができます。
ギュゲースの指輪の話はプラトン『国家』に出てくる
ギュゲースは、ある日、洞窟の中にて、青銅の馬の像を見つけます。
その馬の胴には、ぽっかりと空洞ができていました。
そして、空洞の中には、金の指輪を付けた死体が転がっていました。
その指輪こそ、ギュゲースの指輪でした。
②:聖杯
聖杯とは、最後の晩餐のとき用いられた杯、または、十字架に磔れたイエスの血を受けた杯とされています。
そのため、非常に神秘的な道具として崇められています。
「アーサー王物語」等の騎士道文学では、しばしば聖杯伝説として、聖杯が登場します。騎士たちは、聖杯を求めて、旅に出ます。
現代作品でいえば、「Fate」等にも登場しています。
③:反魂香、返魂香
反魂香、返魂香とは、道士によって整えられた霊薬を焚くことで、煙の中に死んだ者の姿を見ることができるとされている伝説の香。
反魂香・返魂香の話は、中唐の詩人・白居易の『李夫人詩』に登場します。
前漢の武帝は、李夫人を亡くした後、この反魂香を使うことで、もう一度、夫人の姿を見ることができました。
④:トロイの木馬
トロイの木馬とは、ギリシャ神話のトロイア戦争にて、トロイア領内部に忍び込むために使用された大型の木馬のこと。
トロイア戦争は、トロイア人とギリシャ人との間での争いでした。
トロイア人は、ある日、ギリシャ人が去っていった場所にて、大型の木馬が残されていることに気がつきました。
トロイア人は、戦利品として、木馬を持って、城に帰りました。
しかし、実は、木馬の中には、多くのギリシャ兵が身を潜めていました。
ギリシャ兵は、こうして、まんまとトロイアの城に忍びこむことに成功しました。
⑤:金羊毛
金羊毛とは、ギリシャ神話に登場する"翼が生えた金色の羊の毛皮"のこと。
金羊毛は、コルキスの王によって所有され、眠らないドラゴンによって守られています。
金羊毛は、しばしば、試練の一つとして使用されることがあります。
つまり、「コルキスの金色の羊毛を持ってくることができたら〇〇をしてやろう」といったような具合です。
実際、「イアーソーンの冒険」という物語では、「コルキスの金色の羊毛を持ってくることができたら王位を譲る」という話が描かれていました。
⑥:ナルタモンガ
ナルタモンガとは、ナルト叙事詩に登場する"魔法の杯"のこと。
ナルタモンガは、自然と酒が満ち、自らの意志で動きます。
そのため、ナルタモンガの酒は、選ばれし勇者にしか飲むことができません。
また、ナルタモンガを守護するのは、名誉であるとされています。
⑦:コルヌコピア
コルヌコピアとは、ギリシャ神話に登場する"願望を叶えるとされる羊の角"のこと。
ゼウスの育ての親であるアマルテイアは、ゼウスに羊の乳を与えて育てた。
アマルテイアは、その御礼として、ゼウスからコルヌコピアを貰いました。
⑧:アッシュールバニパルの焔
砂漠の魔都の玉座に座る骸の王の手にあったとされる火の石。
魔道士ズトゥルタンは、王から火の石を奪う。
しかし、ズトゥルタンは、逃亡中に捕まってしまう。そして、王により殺されてしまう。
しかし、ズトゥルタンは、絶命の際、その火の石に呪いを掛けたとされる。
⑨:打ち出の小槌
打ち出の小槌とは、大黒天が所有しているとされている道具のことです。
打ち出の小槌は、振ることで、欲しい物が現れるとされています。
まとめ
①:ギュゲースの指輪
②:聖杯
③:反魂香、返魂香
④:トロイの木馬
⑤:金羊毛
⑥:ナルタモンガ
⑦:コルヌコピア
⑧:アッシュールバニパルの焔
⑨:打ち出の小槌
尚、神話の道具について複数制作したい方は、以下書籍を見てみてください。
本書の特徴は、以下の通りです。
・神話/童話などに登場するアイテムについて知ることができる
・各種アイテムについて図解で分かりやすく説明している
・絵からインスピレーションを貰える