概要:「Amazonがクラウドゲーム・サービス「ルナ」を発表!!」という話。
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
当ブログは、現役ゲームクリエイターの視点から、 以下情報について発信するブログとなります。
・最新のエンタメ業界に関するニュース
・クリエイターのライフスタイル×ワークスタイル
尚、下記ラジオでは、エンタメ業界に関する最新情報についていち早く発信中!
- Amazonがクラウドゲーム・サービス「ルナ」を発表!!
- そもそもクラウドゲーム・サービスとは?
- クラウドゲームサービスのデメリット
- 拡大していくゲーム市場とGAFAMによるシェア競争
- ダークファンタジー小説「LANCASTER《ランカスター》」
Amazonがクラウドゲーム・サービス「ルナ」を発表!!
最近、Twitterにて、以下ツイートをしました。
Amazonがクラウドゲームサービス「ルナ」を発表!
ルナでは、月額5.99ドルにて、クラウド上で配信されているゲームソフトを遊べるようになるとのこと。
まずは、米国のAmazonにて、アーリーアクセスの申込を受け付けるみたい。
Googleのスタディアに続いて、Amazonもか。
今日は、Amazonのクラウドゲーム・サービス「ルナ」について解説したいと思います。
そもそもクラウドゲーム・サービスとは?
クラウドゲームサービスとは、インターネット回線を通じて、サーバー(クラウド)側にゲーム内の演算・処理・通信を行わせることで、利用者の端末(クライアント)に演算結果を返すサービスの事です。
って言われても、ピンとは来ないですよね? 簡単に説明します。
通常、家庭用ゲームをする場合、"PS4/Xbox等のゲーム機"と"テレビまたはモニター"が必要になります。この場合、PS4等のゲーム機側にゲームの演算・処理・通信を行わせることで、モニター側に演算結果を返します。
しかし、クラウドゲームサービスでは、サーバー(クラウド)側にゲーム内の演算・処理・通信を行わせるため、PS4/Xbox等のゲーム機本体が無くてもゲームを遊べるようになります。
つまり、事実上、インターネットとスマホ/PCがあれば、どこでも家庭用ゲームを遊べるようになります。
クラウドゲームサービスのデメリット
クラウドゲームサービスのメリットは、先ほど説明した通りです。
インターネットとスマホまたはPCさえあれば、事実上はどこでも簡単に家庭用ゲームを遊ぶことができます。そのため、PS4/Xbox等のゲーム機本体は要りません。
しかし、もちろん、デメリットもあります。
いわゆる、ラグ、レイテンシーと言われる遅延の問題です。もっと分かりやすい言葉で言えば、「カクつく」「ラグい」「重い」等です。
ラグについては、当然、オンラインゲームでも生じます。しかし、オンラインゲームでは、P2P技術を利用して、先行してキー入力のデータのみ送信することで、できる限りラグを軽減していました。※詳細な処理については割愛。
しかし、クラウドゲームでは、サーバー側で全ての処理を行うため、必然的にラグの問題が生じてしまいます。そのため、クラウドゲームサービスは、実現不可能とされてきました。
そう、従来までは……
しかし、2019年頃から、あるテクノロジーの登場により、このクラウドゲームサービスが遂に実現可能なものとなりました。
──それが、第5世代移動通信システム(通称、5G)。
5Gとは、「高速大容量」「低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴を有した次世代通信インフラのこと。
この技術革新の登場によって、いまクラウドゲームサービスが次々に登場してきているという訳です。
拡大していくゲーム市場とGAFAMによるシェア競争
2019年度の世界ゲームコンテンツ市場は、株式会社KADOKAWA Game Linkageのレポートによれば、前年比約2割増の15兆6898億円と言われています。
出典:株式会社KADOKAWA Game Linkage
Google、Amazon、Microsoft等いわゆるGAFAMと呼ばれる米ハイテク企業は、この莫大商業ビジネスでシェアを取るため、いまクラウドゲームサービスに着手しています。
Microsoft:「xCloud」
Google :「Stadia」
Amazon :「Luna」
しかし、いかにGAFAといえども、ゲーム市場でシェアを取るのは難しい。
なぜなら、日本には、全世界のゲーム業界のトップシェアを占める最強クラスのゲーム会社が二社もあるためです。
ダークファンタジー小説「LANCASTER《ランカスター》」
その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──
ある日、現代からタイムスリップした一人の男。
目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。
生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。
あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー
生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!
▼LANCASTER《ランカスター》 第1話
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