概要:「買切型ゲームアプリのメリットとデメリット」という話。
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
当ブログは、現役ゲームクリエイターの視点から、 以下情報について発信するブログとなります。
・最新のエンタメ業界に関するニュース
・クリエイターのライフスタイル×ワークスタイル
尚、下記ラジオでは、エンタメ業界に関する最新情報についていち早く発信中!
- 買切型ゲームアプリのメリットとデメリット
- そもそも「買切型ゲームアプリ」とは?
- 買切型ゲームアプリのメリットとは
- 買切型ゲームアプリのデメリットとは
- 買切型ゲームアプリ×アドベンチャーは相性がいい
- 小説「LANCASTER《ランカスター》」:試し読み
買切型ゲームアプリのメリットとデメリット
最近、Twitterにて、以下ツイートをしました。
日本一ソフトウェアから2019年4月に発売された家庭用ゲーム「殺人探偵ジャック・ザ・リッパー」が10月1日に買切型スマホゲーとして配信とのこと。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) 2020年10月2日
新規ボイスドラマも付くということなので、購入決定!
買切型アプリとアドベンチャーは、つくづく、相性いいと思う。https://t.co/yNAPJmFBMN
日本一ソフトウェアから2019年4月に発売された家庭用ゲーム「殺人探偵ジャック・ザ・リッパー」が10月1日に買切型スマホゲーとして配信とのこと。
新規ボイスドラマも付くということなので、購入決定!
買切型アプリとアドベンチャーは、つくづく、相性いいと思う。
今日は、買切型ゲームアプリのメリットとデメリットについて紹介したいと思います。
そもそも「買切型ゲームアプリ」とは?
買切型ゲームアプリとは、パッケージソフトのように、一定金額を支払って購入するスマートフォンゲームアプリのことです。
例えば、以下の通りです。
「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」 1840円
「 大逆転裁判」2560円
「真 流行り神 ブラインドマン編」370円
「深夜廻」1960円
買切型ゲームアプリのメリットとは
買切型ゲームアプリのメリットとしては、以下点が挙げられます。
買切型ゲームアプリのメリット① サーバー費用等の固定費が少なく済む(もしくはない)
オンラインのゲームアプリでは、逐次アップデート等が入るため、常にサーバーが必要となります。
また、オンラインMMO等では、複数のプレイヤーが協力してプレイすることがあるため、ある程度の同時接続による負荷に耐えられるサーバー容量が必要となります。
そのため、通常のゲームアプリでは、サーバー費用等の固定費が発生してしまいます。
しかし、買切型ゲームアプリは、一度購入すれば遊べるようになっているため、基本的にはサーバー費用等の固定費は不要となります。※アップデート等の通信を行うアプリについては除く
買切型ゲームアプリのメリット② ペイラインの算出をしやすい
買切型ゲームアプリの場合は、購入して貰った時点にて、収益が発生します。
そのため、開発側にとっては、ペイラインの設定がしやすいというメリットがあります。
つまり、何本ダウンロードして貰えれば、「開発コストの回収ができるか」が分かります。
ペイラインを超えれば、黒字。続編の検討も視野に入ります。
買切型ゲームアプリのデメリットとは
買切型ゲームアプリのデメリットとしては、有料課金を前提としたゲームのような高い収益性が見込めない点が挙げられると思います。
有料課金を前提としたゲームアプリの場合、大型アップデート等を通じて、一時的に高い収益を見込めます。
一方、買切型ゲームアプリの場合は、買切型となるため、コラボ・期間限定イベント等による高い収益性は見込めません。
そのため、一般的には、リピート販売によってコツコツ収益を上げていくことになります。
買切型ゲームアプリ×アドベンチャーは相性がいい
買切型ゲームアプリについては、アドベンチャーと相性がいいと考えています。
理由としては、エピソード1話ごとに販売することができるためです。
つまり、エピソード1話がペイラインに達すれば、エピソード2話、エピソード3話と販売ができるということです。
例えば、日本一ソフトウェア「真・流行り神」については、エピソード毎に販売しています。
このように、エピソード1話ごとに発売すれば、「撤退」or「継続」について判断しやすいと思います。
そのため、買切型ゲームアプリについては、アドベンチャーと相性がいいと考えています。
小説「LANCASTER《ランカスター》」:試し読み
小説「LANCASTER《ランカスター》」とは、筆者がシナリオ担当として描いたダークファンタジー小説のことです。
あらすじについては、以下の通りです。
その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる――
ある日、現代からタイムスリップした一人の男。
目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。
生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。
あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事――
生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!
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