概要:「ラノベ・アニメにやれやれ系主人公が多い理由」について紹介!
やれやれ系主人公とは
やれやれ系とは、問題・困難が生じた際に不本意ながらも「やれやれ」と言いながら解決のために動き出すキャラクターのことです。
やれやれ系のキャラクターの代表例としては、以下の通りです。
- キョン(『涼宮ハルヒの憂鬱』)
- 司波達也(『魔法科高校の劣等生』)
- 羽瀬川小鷹(『僕は友達が少ない』)
- 空条承太郎(『ジョジョの奇妙な冒険』)
- 斉木楠雄(『斉木楠雄のΨ難』)
- 遠山キンジ(『緋弾のアリア』)
理由①:物語に緩急をつけるため
例えば、以下の通りです。
- ヤンキーに絡まれている友人を見つける
- 関わらないように素通りしようとする主人公
- 友人は、主人公の姿に気づき、助けを求める
- 聞こえないフリをする主人公
- 今にも泣きそうな友人の顔を見て溜め息を吐く
- 「やれやれ」と言いつつ、ヤンキーをぶっ飛ばす
このように、困難・問題が生じた際、アクションを起こす前に引きの部分を作ることができます。
そのため、ライトノベル・アニメでは、やれやれ系が好まれて使用されているのだと思います。
理由②:ほかのキャラクターを出しやすくするため
やれやれ系は、基本的に主体的に行動することはないです。
つまり、基本的には、問題・困難は外部からもたらされます。
例えば、以下の通りです。
- 「ある事件の調査を行って欲しい」
- 「お前の力を見込んで、ある組織を潰して欲しい」
- 「あんた、私のボディーガードになりなさい」
このように、やれやれ系の主人公は、受け身の姿勢であるがゆえに、別のキャラクターからアクションを起こされることが多いです。
次から次へと新キャラを出しやすいので、やれやれ系が好まれて使用されているのだと思います。
理由③:読者が共感しやすいため
人間だれしも、アクションを起こす際に「面倒くさい」と思う気持ちがあると思います。
もし、主人公がノリノリで問題・障害の解決に向けて動き出してしまえば、少し噓くさい感じが出てしまうと思います。
ましてや、命を落とすかもしれない危険な敵が相手であれば、いっそう慎重になるはずです。
やれやれ系の主人公には、少なからず共感できる部分があると思います。
ラノベ・アニメにやれやれ系の主人公が多い理由
ラノベにやれやれ系が多い理由としては、以下の通りです。
- 物語に緩急をつけるため
- ほかのキャラクターを出しやすくするため
- 読者が共感しやすいため
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