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小説「LANCASTER《ランカスター》」第6話 運命との邂逅(6)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第6話 運命との邂逅(6)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第6話 運命との邂逅(6)

 

盗賊たちは、不気味な笑みを浮かべながら烏を取り囲む。

 

「カカカッ。残念だったな」

「チッ……」

 

全く逃げ場のない窮地に追い込まれた烏。

思わず苛立ちが表情に出る。

盗賊たちは、馬上から勝ち誇ったように烏を見下ろす。

 

「命乞いでもしてみるか?」

「……」

 

馬から静かに降りる烏。

そして、刀に手を伸ばす。

 

「複数相手に同じ事ができるか……」

 

一見すると落ち着いた様子の烏。

しかし、その実は、緊張と不安で押し潰されそうだった。

盗賊たちは、ゲラゲラと舌を出しながら笑う。

 

「おいおい、この馬鹿。一人でこっちに向かって来るぜ」

「追い込まれて気でも狂ったか」

 

武器を取り出す盗賊たち。

雄叫びを上げながら一斉に襲い掛かる。

 

「オラッ!」

「殺っちまえ!」

「死ねやあああああ!」

 

月明りの下、無数の凶刃が光る。

目をそっと瞑る烏。

いま一度、呼吸を整える。

そして、逆さに黒刀を構える。 

 

「壱ノ殺陣 《影踏み》」

「ぎゃっ!」

 

暗闇の中、次々と響く断末魔の声。

気づけば、盗賊の死体が積み上がっていた。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第7話 運命との邂逅(7)


  

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