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小説「LANCASTER《ランカスター》」第7話 運命との邂逅(7)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第7話 運命との邂逅(7)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第7話 運命との邂逅(7)

 

烏は、残っている盗賊へ歩み寄る。

 

「残りはお前らだけか」

「ひぃぃぃぃぃ」

 

烏に背を向けて、森の奥へ逃げる盗賊。

まもなく――

森の中から、恐怖に歪んだ悲鳴が上がる。

暗い藪の中から、ズシ、ズシ、と重たい足音が響く。

姿を現したのは、まるで熊のごとき巨漢。

体躯は、優に三メートルを超えている。

 

「ニゲチャ、ダメ、ダロ」

 

盗賊たちは、大男を見るや否や急に青ざめる。

 

「ザンテツ様だ……」

「ザンテツ様……?」

「お前、《魔爪のザンテツ》様を知らないのか……」

「新入りなもんで」

「なら知らなくても仕方ないか……ザンテツ様の恐ろしさを」

「恐ろしさ?」

「ああ。右手に付けた鉄の鉤爪は、岩をも砕くっていう噂だ……」

 

ザンテツと呼ばれた大男の右手。

その手には、大人の背ほどもある鉤爪が付いていた。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第8話 運命との邂逅(8)

 

 

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