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小説「LANCASTER《ランカスター》」第10話 運命との邂逅(10)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第10話 運命との邂逅(10)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第10話 運命との邂逅(10)

 

 

烏は、吐血しながら立ち上がる。

 

「そうか……刀が弾かれたのは、鎖帷子のせいか」

「アデ、オカシイナ。マダ、生キテル」

 

大きな首を傾げるザンテツ。

烏は、再び、黒刀を構える。

 

「ならば……手足から斬り落とす――」

 

一足飛びでザンテツの背を取る烏。

黒い一閃を放つ。

足へ。

腕へ。

蛇のようにうねりながら立て続けに斬り払う。

しかし、いずれも斬り落とすことは叶わない。

 

「全身鎖帷子だとッ――」

「チョコチョコ、ウザイ」

 

熊のように大きな鉤爪を振り上げるザンテツ。

力任せに振り下ろす。

あまりに鈍重な攻撃。

回避は、安易だった。

がしかし、その鉤爪による一撃は、暴力的なまでの破壊力で地面を抉る。

辺り一面に銃弾のように石礫が降り注ぐ。

 

「カハッ――」

 

石礫に被弾して激しく地面を転がる烏。

ザンテツは、再び、大きな鉤爪を振り上げる。

 

「オマエ、マズソウ。イラナイ」

「駄目だ……呼吸が……足に力が入らな……」

 

あばら骨が折れていた。

さらに運が悪いことに、折れたあばら骨が肺を圧迫していた。

ぐちゃ。

烏は、バラバラの肉塊に変わり果てた。

  

 

次話:不死のラーフ篇 第11話 運命との邂逅(11)

 

 

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