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小説「LANCASTER《ランカスター》」第11話 運命との邂逅(11)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第11話 運命との邂逅(11)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第11話 運命との邂逅(11)

 

 

暗い藪の中から、ズシ、ズシ、と重たい足音が響く。

姿を現したのは、まるで熊のごとき巨漢。

体躯は、優に三メートルを超えている。

 

「まただ……」

 

烏の眼前には、先ほど見た光景が広がる。

月明りに照らされた崖際。

腰を抜かして震える盗賊の残党。

鉄の鉤爪を付けた巨漢。

烏は、頭を抱える。

 

「いったい何が起きているんだ……」

「オマエ、マズソウ。イラナイ」

 

振り下ろされる巨大な鉤爪。

回避する烏。

しかし、ザンテツの鉤爪は、地面を抉る。

辺りに弾丸のように石礫が降り注ぐ。

 

「チッ」

 

刀で石礫を防ぐ烏。

しかし、全部は防げない。

掠っただけで腹の肉が千切れる。

 

「どうやって、あの硬い鎧の上から攻撃を当てればいい……」

 

烏は、ある言葉に引っかかる。

 

「硬い鎧……」

 

 

次話:不死のラーフ篇 第12話 運命との邂逅(12)

 

 

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