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小説「LANCASTER《ランカスター》」第13話 運命との邂逅(13)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第13話 運命との邂逅(13)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第13話 運命との邂逅(13)

 

 

「また、あの記憶だ……」

 

頭を抱える烏。

今しがた記憶の中で見た構えを取る。

刃先を地面に向け、上空へ高く飛び上がる。

 

「弐ノ殺陣 《鎧通し》」

 

鼓膜を突き刺すような鋭い音。

ザンテツは、獣のような呻き声をあげる。

 

「ギャアアアア」

 

大きく風穴の空いたザンテツの肩。

その肩には、鎧の間隙を縫うように、黒刀が深々と突き刺さっている。

烏は、捻りながら刀を引き抜く。

 

「急所を外したか……」

「ウギャアアア」

 

傷口から大量の血を噴き出すザンテツ。

その表情は、苦痛と怒りに歪む。

烏は、後方へ飛び退く。

 

「生半では殺れないようだ」

「オマエ、モウ、ユルサナイ」

 

手負いの獣のように暴れ回るザンテツ。

巨大な鉤爪を振り回す。

周囲一帯を蹂躙する。

烏は、巧みに回避する。

 

「これじゃ、近づきようがない……」

「コロス、コロス」

 

怒りをぶちまけるように暴れ回るザンテツ。

その間合いの中に入るなど到底不可能。

烏は、じょじょに追い込まれる。

遂に崖を背にする。

 

「マズい……」

 

 

次話:不死のラーフ篇 第14話 運命との邂逅(14)

 

 

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