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小説「LANCASTER《ランカスター》」第14話 運命との邂逅(14)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第14話 運命との邂逅(14)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第14話 運命との邂逅(14)

 

 

この危機的状況を抜ける方法が何かないか、策を思い巡らす烏。

しかし、前へも後ろにも進めない。

打つ手などない。

その間にも、崖際へ一歩、また一歩、と追い込まれていく。

まさに絶体絶命のピンチ。

そう思われた時――

盗賊たちがざわめく。

 

「何だ、お前は……」

「どこから来やがった……」

 

暗い森の中から颯爽と姿を現す一匹の青い馬。

揺れる艶やかな亜麻色の髪。

重厚な銀色の鎧。

純白の長剣。

果てしなく透き通った青い瞳。

月明りの下、金髪碧眼の女騎士が姿を現す。

 

「苦しむ民あれば立とう。貪る惡あれば斬ろう。不正あれば王さえ正そう」

 

次々と打ち上がる盗賊の首。

ザンテツは、騒がしい様子に気づいて振り返る。

女騎士と目が合う。

ザンテツは、思わず身構える。

 

「オマエ、ヤバイ……サキニ殺ス」

 

唸りを上げ、よりいっそう筋肉を肥大させる。

そして、大きな鉤爪を振り上げる。

しかし、金髪碧眼の女騎士は、臆すことなくザンテツへ向かう。

 

「ガーター騎士団、第ニ十四大隊隊長、マルグリッド・オブ・ランカスター」

 

振り上げられた純白の長剣。

赤き血潮のごとき朱色の外套が揺れる。

 

「我が騎士道に従い、いざ尋常に参る――」

 

 

次話:不死のラーフ篇 第15話 運命との邂逅(15)

 

 

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