クリエイター生活!

現役ゲームクリエイターの視点から「クリエイターの生活/仕事」 について毎日発信中!

小説「LANCASTER《ランカスター》」第16話 運命との邂逅(16)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第16話 運命との邂逅(16)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第16話 運命との邂逅(16)

 

 

「ギャアアア!」

 

獣の絶命の叫び。

腰から真っ二つになった肉塊が地面に転がる。

ランカスターの一閃は、驚くべきことに、ザンテツの鎖帷子ごと斬り裂いていた。

烏は、呆然と立ち尽くす。

 

「お前は一体……」

 

ランカスターは、馬から降り、剣を納める。

 

「私はイングランド王国所属、ガーター騎士団、第二十四大隊隊長――」

「……」

「マルグリッド・オブ・ランカスターだ。先程は礼を言うぞ」

 

亜麻色の髪が揺れる。

ほのかに漂う爽やかな甘酸っぱい香り。

烏は、不思議そうにランカスターを見つめる。

 

「イングランド王国……ガーター騎士団……」

「どうしたのだ」

「……いや、何でもない」

「……」

「俺の名は烏だ。さっきは助かった」

「礼には及ばぬ」

「そうか」

「しかし、奇妙な名だ。まるで仮名のようだ」

 

白い小首を傾げるランカスター。

烏は、頭を抱える。

 

「記憶がないんだ。自分が誰かも……ここにどうやって来たかも……」

 

その時――

 

 

次話:不死のラーフ篇 第17話 運命との邂逅(17)

 

 

▼電子書籍版