概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第17話 運命との邂逅(17)
小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ
その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──
ある日、現代からタイムスリップした一人の男。
目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。
生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。
あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー
生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!
不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)
不死のラーフ篇 第17話 運命との邂逅(17)
突如、草場から人影が飛び出る。
「クソッ、舐めやがって……仲間の仇だッ!」
凶刃を振り上げる盗賊の残党。
狙いは、ランカスター。
烏は、急いで刀に手を掛ける。
「まだ敵が――」
「よい」
「どういう意味だ……」
「我々が動く必要はない、という意味だ」
「何を言っているんだ……」
「耳を澄ませると良い。聞こえるだろう」
烏は、言われて気づく。
森の方から、微かに地面を蹴り上げながら何かが向かって来ている。
「来る……」
次話:不死のラーフ篇 第18話 運命との邂逅(18)
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