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小説「LANCASTER《ランカスター》」第21話 運命との邂逅(21)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第21話 運命との邂逅(21)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第21話 運命との邂逅(21)

 

 

「それより――」

 

烏は、周囲を見渡す。

地面に転がる無数の盗賊の死体。

月下に輝く蒼穹の女騎士ランカスター。

新緑の瞳の女弓兵ホークアイ。

改めて異様な光景に気づく。

 

「いったい、ここはどこだ。あんたらは何者だ……」

「本当に記憶がないのですね」

「ああ」

「ここは一四二九年、イングランド王国領です」

「なんだと……」

「どうしました?」

「嘘だ……そんなはずは。俺はもっと違う場所にいたはずだ」

「違う場所……?」

 

ぽかんとするホークアイ。

烏は、そんな話を信じられなかった。

しかし、ランカスターまでもホークアイの話に頷く。

 

「残念だが、ホークアイの言う通りだ」
 
青い瞳のランカスター。

その透き通った青い瞳に嘘はない。

 

「我々は、そのイングランド王国を守護するガーター騎士団の一員だ」

 

毅然とした態度のランカスター。

 

「この辺境の地には、王より命を受け、盗賊討伐の為に馳せ参じた次第だ」

 

烏には、意味が分からなかった。

しかし、この二人が嘘をついているようには思えない。

それに、今まで見てきたことは、紛れもない事実。

それは、ほかの誰でもない。

何度も痛みを味わってきた烏がよく分かっていた。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第22話 運命との邂逅(22)

 

 

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