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小説「LANCASTER《ランカスター》」第24話 運命との邂逅(24)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第24話 運命との邂逅(24)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第24話 運命との邂逅(24)

 

 

烏は、決断する。

ランカスターの手を握る。

 

「元より他に行く宛など無い身だ。あんたに付いて行こう」

「よろしく頼む」

 

固い握手を交わす二人。

その光景を見て、慌てふためく者あり。

ホークアイは、興奮気味に栗色の髪を揺らす。

 

「よ、良いのですか、ランカスター隊長!?」

「無論だ。これは隊長である私が決めた事だ」

「し、しかし、一般の方には、我々の仕事はあまりに危険すぎます」

 

くすりと笑うランカスター。

 

「この烏が一般人、だと云うか」

「何がおかしいのでしょうか……?」

「後ろに転がっている大男の亡骸を見て、何か気づかぬか」

「大男の亡骸……?」

 

振り返って、ザンテツの死体を見下ろすホークアイ。

そして、ある事に気づく。

 

「ランカスター隊長は、ひと振りしかしていないはず……」

 

しかし、ザンテツの死体には、もう一つ別の刀痕が存在していた。

小首を傾げるホークアイ。

 

「この首元の深い傷は……」

「それは、烏が付けたものだ」

 

大男の亡骸を見つめるランカスター。

ホークアイは、信じられないといった様子で眉をひそめる。

 

「烏さんが……」

「うむ。私が来ぬとも、この大男はいずれ失血死していた」

「つまり、大男を先に倒したのは……」

「私ではなく、烏ということになる」

 

驚きを隠せない様子のホークアイ。

それもそのはずだ。

先程まで一般人と思っていた人間。

そんな人間が熊のような大男を倒していたのだから。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第25話 運命との邂逅(25)

 

 

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