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小説「LANCASTER《ランカスター》」第25話 運命との邂逅(25)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第25話 運命との邂逅(25)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第25話 運命との邂逅(25)

 

 

ランカスターは、感心したように烏を見つめる。

 

「更に驚くべきことは――」

「……」

「鎧の間を縫うように刺し貫いている事だ。一般の芸事ではあるまい」

「あの方はいったい……」

「分からない」

「……」

「だが、私達が修羅を歩んで来た様に、烏もまた修羅を歩んで来たのだろう」

「私は、二度も彼を見誤ってしまったようです」

 

落ち込むホークアイ。

ランカスターは、ぽん、と優しく肩を叩く。

それから、その足で烏の下へ向かう。

 

「烏よ、では始めるぞ」

「始める……いったい何をだ」

「叙任の儀だ」

「叙任の儀?」

 

理解できぬ烏。

ホークアイは、そんな烏に優しげに説明する。

 

「騎士としての任命の儀のことです」

「任命……」

「かつては、これから騎士となる者の肩を剣で叩きました」

「……」

「今はとうに失われた古き騎士の儀です」

「俺が騎士に……」

 

己の手を見つめる烏。

その手は、血に塗れていた。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第26話 運命との邂逅(26)

 

 

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