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小説「LANCASTER《ランカスター》」第28話 深まる謎(1)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第28話 深まる謎(1)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第28話 深まる謎(1)

 

 

烏、ランカスター、ホークアイ。

一行は、その場に盗賊たちの死体を残して、急いで馬を走らせた。

烏は、最後尾を走る。

 

「それで、これからどこへ向かう」

「ウィルト砦へ向かいます」

 

前を走るホークアイ。

烏は、風に揺れる栗色の髪を見つめる。

 

「砦? なぜそんな場所に」

「私たちの今回の任務は、不死旅団の討伐です」

「不死旅団……」

「最近、この山林一帯を荒らし回っている盗賊の一団です」

「盗賊にしては大そう名前だ」

 

こくりと頷くホークアイ。

 

「噂では、首領のラーフと呼ばれる男は、刺しても斬っても死なない、とか」

「そんなヤツが本当にいるのか」

「分かりません。あくまで噂です」

「……だといいが」

 

ランカスターは、最前列を走る。

亜麻色の髪が揺れる。


「見えてきたぞ。第一砦だ」

 

小高い丘陵。

その上に、朽ち果てた石造りの砦が見える。

建物の上では、篝火が揺れている。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第29話 深まる謎(2)

 

 

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