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小説「LANCASTER《ランカスター》」第34話 深まる謎(7)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第34話 深まる謎(7)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第34話 深まる謎(7)

 

 

眼帯の男は、長剣を構える。

 

「でも、次の一撃は避けられるかな?」

「何をする気だ……」

 

眼帯の男を睨む烏。

空気が一変する。

急に風が騒がしくなる。

眼帯の男は、長剣を用いて、自らの指に傷をつける。

指から真っ赤な鮮血が垂れる。

刹那、何やら口ずさむ。

 

「呪を以て告げる。汝、13の席に囚われし者──黒本ガルトラボーグ1章2節『円卓の災禍 《サークル・フルーフ》』」

「なんだ、あれは……」

 

敵の刃を見つめる烏。

刀身が闇夜に妖しく輝く。

刃に何やら映りこむ。

死相だ。

口から、耳から、鼻から、血を流して苦しそうにもがく男の顔。

その顔は、どこか見覚えがあった。

そう。

それは、紛れもなく烏の顔だった。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第35話 深まる謎(8)

 

 

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