概要:『中世ヨーロッパ ウェールズの長弓(ロングボウ)』について一挙紹介!
- 【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)射程距離・飛距離について
- 【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)の材料・材質について
- 【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)は鎧を貫ける程の威力があるか?
- 【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)のサイズ・長さ・大きさは4~6フィート(120~180cm)
- 【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)の重さ・重量は1kg程度
- 創作に役立つ中世ヨーロッパ知識
【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)射程距離・飛距離について
主にイングランドにて使用された長弓の射程距離は、ディスカバリーチャンネルにて放送されたロングボウの回によれば、約100メートル程度と解説されていました。
しかし、1415年に起きたアジンコートの戦いでは、600~700メートル程度しかない平地に並べられた長弓兵が対峙する騎士に大損害を与えました。
このことから、発射位置・技量・筋量・熟練度次第では、射程は500メートル以上とも言えそうです。
尚、アジンコートの戦いを目撃した人の証言によれば、矢の雨だったということでした。
【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)の材料・材質について
主にイングランドにて使用された長弓(ロングボウ)の材料は、ヨーロッパイチイとなります。
ヨーロッパイチイの幹から取り出した材木は、芯材と辺材に分けられます。
白い辺材は、引っ張ると伸びる性質があるため、湾曲した弓の外側として使用されます。
一方、茶色い芯材は、圧縮に耐える性質があるため、弓の内側として使用されます。
これらの材木は、職人の加工を経て、より柔軟性を増します。
加工後は、ティラーという装置を利用して、弓の強度とバランスを試します。
半円を描くようにしなやかに曲がれば曲がるほど、良いものとされます。
【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)は鎧を貫ける程の威力があるか?
主にイングランドにて使用された長弓(ロングボウ)は、鎧の最も厚い部分さえも貫く威力があったとされています。
イギリス軍の弓兵は、長弓を以て、フランスの重騎兵を貫きました。
ディスカバリーチャンネルでは、鎧どころか、木々の幹を貫通した事例さえあると紹介されていました。
【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)のサイズ・長さ・大きさは4~6フィート(120~180cm)
主にイングランドにて使用された長弓(ロングボウ)のサイズは、4~6フィート(120~180cm)とされています。
大きい物では、2m近い物もあったとか。
【中世ヨーロッパ】長弓(ロングボウ)の重さ・重量は1kg程度
長弓本体の重さは、物にもよるけれど、大体1kgぐらいものが多いそうでした。
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。
創作に役立つ中世ヨーロッパ知識