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小説「LANCASTER《ランカスター》」第40話 深まる謎(13)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第40話 深まる謎(13)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第40話 深まる謎(13)

 

 

ランカスターは、再び歩き出す。

 

「さて、ここは冷える。早くヒースクリフ達の下へ戻ろう」

「ああ」

 

ランカスターの背を見つめる烏。

その小さな背中は、どこか寂しそうに見えた。

烏もまた遅れて歩き出す。

 

二人が戻る頃には、小さな天幕ができていた。

六本脚にキャンパス地の布を張った簡易住居。

それでも雨風を凌ぐのには十分そうに見えた。

ランカスターは、天幕の前に薪を下ろす。

 

「よし、ここで暖を取ろう」

「分かった」

 

天幕の前に薪を下ろす烏。

ランカスターは、懐からおもむろに火打石を取り出す。

かちかち、と二回ほど打ちつける。

小さな種火。

やがて燃え広がり大きな炎が生まれる。

ランカスターは、満足そうに腕を組む。

 

「これで寒さは凌げるだろう」

「あったかいな」

 

火の前に屈む烏。

風で冷えた身体は、すぐに暖まる。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第41話 深まる謎(14)

 

 

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