概要:『中世ヨーロッパの果物・デザート・スイーツ事情』について一挙紹介!
果物(フルーツ)事情について
中世ヨーロッパでは、主に以下のような果物が食べられていました。
①:葡萄
葡萄は、ギリシャ人によって、紀元前6世紀頃にフランスへ持ち込まれました。
その後、フランス南部では、ワインの生産が広がりました。
有名なワインの生産地としては、ブルゴーニュ、シャンパーニュ等です。
②:メロン
メロンは、古くは古代エジプトから栽培されていました。
しかし、ヨーロッパ地方におけるメロンの栽培は、14~16世紀頃だとされています。
理由としては、メロンは温暖な気候でしか栽培できないためです。
庶民に行き渡るまでの生産量はなかったため、裕福な人ぐらいしか食べていなかっただろうと思われます。
③:桃
桃については、紀元前2世紀頃より、シルクロードを通じて、中国からペルシャに伝わりました。
その後、ギリシャにも伝わりました。
6世紀頃には、フランスにも伝わりました。
当時の桃は、今のように甘くて柔らかい果肉ではなく、硬くて水っぽいようでした。
④:林檎
リンゴは、コーカサス地方からヨーロッパに広がりました。
今から4000年以上前には、既に栽培が始まっていたようです。
尚、16世紀頃までのリンゴについては、今のリンゴより小さい果実でした。
⑤:梨
梨は、ギリシャ・ローマ時代には既に栽培が始まっていたようです。
11世紀頃には、ヨーロッパ各国にて栽培が行われていたようです。
尚、フランスでは、特に梨の栽培が進みました。
デザート・スイーツ事情について
中世ヨーロッパのデザート・スイーツとしては、以下のような物が食べられていました。
クレープ
カスタード
タルト
ワッフル
ウエハース
キャンディ
コンフェッティ(焼き菓子)
尚、フルーツ等がふんだんに入った豪華なデザート・スイーツについては、庶民の間では珍しいようでした。
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。