概要:『中世ヨーロッパの果物・デザート・スイーツ事情』について一挙紹介!
- ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:果物・デザート・スイーツ 篇
- 【中世ヨーロッパ】果物(フルーツ)事情について
- 【中世ヨーロッパ】デザート・スイーツ事情について
- ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:果物・デザート・スイーツ篇 -完-
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:果物・デザート・スイーツ 篇
ストーリーで学べる中世ヨーロッパとは
あなたは、ある日、現代から中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
あなたの目的は、再び現代に帰ること。
あなたは、知識を身に付けながら過酷な中世ヨーロッパを生き抜く決心をする。
あなたは、農村の宿にて、朝を迎えた。
部屋から出たあなたは、居間の食卓にて騎士様を見つける。
マルグリッド・オブ・ランカスター
よく眠れたか?
あなたは、瞼を擦りながら「うん」と頷く。
よく見ると、騎士様は何やら食べているようだった。
マルグリッド・オブ・ランカスター
貴方も一緒にどうだ。美味いぞ
尚、「ストーリーで学べる中世ヨーロッパ」シリーズについて最初から読みたい方は、以下記事を読んでみてください。
【中世ヨーロッパ】果物(フルーツ)事情について
中世ヨーロッパでは、主に以下のような果物が食べられていました。
中世ヨーロッパの果物(フルーツ)①:葡萄
葡萄は、ギリシャ人によって、紀元前6世紀頃にフランスへ持ち込まれました。
その後、フランス南部では、ワインの生産が広がりました。
有名なワインの生産地としては、ブルゴーニュ、シャンパーニュ等です。
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ストーリーサイド
あなたは、騎士様から葡萄をおすそ分けして貰った。
あなたは、紫色の葡萄に少し懐かしさを感じる。
見た目については、現代の葡萄と変わりはない。
一口、齧ってみる。
甘さは、やはり現代の葡萄の方が甘いようだった。
中世ヨーロッパの果物(フルーツ)②:メロン
メロンは、古くは古代エジプトから栽培されていました。
しかし、ヨーロッパ地方におけるメロンの栽培は、14~16世紀頃だとされています。
理由としては、メロンは温暖な気候でしか栽培できないためです。
庶民に行き渡るまでの生産量はなかったため、裕福な人ぐらいしか食べていなかっただろうと思われます。
中世ヨーロッパの果物(フルーツ)③:桃
桃については、紀元前2世紀頃より、シルクロードを通じて、中国からペルシャに伝わりました。
その後、ギリシャにも伝わりました。
6世紀頃には、フランスにも伝わりました。
当時の桃は、今のように甘くて柔らかい果肉ではなく、硬くて水っぽいようでした。
中世ヨーロッパの果物(フルーツ)④:林檎
リンゴは、コーカサス地方からヨーロッパに広がりました。
今から4000年以上前には、既に栽培が始まっていたようです。
尚、16世紀頃までのリンゴについては、今のリンゴより小さい果実でした。
中世ヨーロッパの果物(フルーツ)⑤:梨
梨は、ギリシャ・ローマ時代には既に栽培が始まっていたようです。
11世紀頃には、ヨーロッパ各国にて栽培が行われていたようです。
尚、フランスでは、特に梨の栽培が進みました。
【中世ヨーロッパ】デザート・スイーツ事情について
中世ヨーロッパのデザート・スイーツとしては、以下のような物が食べられていました。
クレープ
カスタード
タルト
ワッフル
ウエハース
キャンディ
コンフェッティ(焼き菓子)
尚、フルーツ等がふんだんに入った豪華なデザート・スイーツについては、庶民の間では珍しいようでした。
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:果物・デザート・スイーツ篇 -完-
中世ヨーロッパに来てから初めて甘い物を口にしたあなたは、改めて食事に感謝した。
次話:旅立ちの時
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。