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小説「LANCASTER《ランカスター》」第42話 深まる謎(15)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第42話 深まる謎(15)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第42話 深まる謎(15)

 

 

暗闇の中から一匹の馬が飛び出す。

揺れる栗色の髪。

闇夜に輝く翡翠の瞳。

ホークアイは、数羽の鳥を抱えつつ、馬から飛び降りる。

 

「お待たせしました! 今日はご馳走です!」

「おお、さすがホークアイ」

 

優しげに拍手を送るヒースクリフ。

ホークアイは、誇らしげに獲物を掲げる。

 

「丸まる肥えた山鳥がこんなに採れました」

「では、料理は私が作るとしよう」

 

腕捲りをしてやる気を見せるランカスター。

ホークアイは、引きつった表情を見せる。

 

「いえ、ランカスター隊長はお疲れでしょうから……」

「そうだよ、少しゆっくりした方が……」

 

同じように引きつった表情のヒースクリフ。

ランカスターは、不服そうに腕を組む。

 

「そうか……豪華な料理を振る舞おうと思ったのだが」

「豪華な料理ですか……」

 

鳥肌を隠すホークアイ。

ヒースクリフは、苦笑いを浮かべる。

 

「ある意味、楽しみかも」

 

烏は、何かに気づく。

 

「もしかして、ランカスターは料理が下手なのか」

 

無神経な一言。

あえて誰も言わなかった言葉。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第43話 深まる謎(16)

 

 

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