概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第43話 深まる謎(16)
小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ
その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──
ある日、現代からタイムスリップした一人の男。
目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。
生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。
あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー
生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!
不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)
不死のラーフ篇 第43話 深まる謎(16)
ランカスターは、ムキになって、一羽の山鳥を掴む。
「そこまで言われてはもはや引き下がれぬ」
「ま、待て……」
「料理は私が作ろう」
「……」
青ざめる一同。
まもなく料理ができ上がる。
一同の前に差し出された料理。
そこに、山鳥の姿形はもうない。
ボロボロの炭。
その味は、予想どおり凄惨だった。
ホークアイは、急いで残りの山鳥を捌く。
「あとは私が作ります!」
まもなく正真正銘の料理ができ上がる。
こんがり芳ばしく焼けた肉。
一口噛めば、肉汁が溢れる。
美味の一言に尽きた。
こうして激動の異世界生活一日目は、過ぎていった。
次話:不死のラーフ篇 第44話 明けない夜(1)
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