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小説「LANCASTER《ランカスター》」第45話 明けない夜(2)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第45話 明けない夜(2)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第45話 明けない夜(2)

 

 

ランカスターは、ふと、烏の首筋を見つめる。

 

「その首元の刻印は何なのだ?」

「刻印……ああ、D005というやつか」

「D005……?」

「……?」

「D004と書かれている様だ」

「どういうことだ……」

 

前はD005と書かれていた刻印。

しかし、今はD004へ変わっていた。

その一点だけが前とは変わっていた。

その後に起きることは、全て前と同じだった。

天幕から現れるヒースクリフ。

山鳥を引っ提げて戻るホークアイ。

ムキになって料理を振る舞うランカスター。

そう、ここまでは全て同じだった。

 

しかし、その後の烏の行動は違った。

暖を取って休息する一行。

烏は、その中でひとり気を張り続ける。

 

「何が起きているのか、この目で確かめる必要があるだろう」

 

前は、疲労ですぐに眠ってしまった烏。

しかし、今日は一睡もしない。

座して、ただ夜が明けるのを待つ。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第46話 明けない夜(3)

 

 

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