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小説「LANCASTER《ランカスター》」第46話 明けない夜(3)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第46話 明けない夜(3)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第46話 明けない夜(3)

 

 

「もうすぐ夜明けだ」

 

じょじょに晴れる重たい空。

差し込む光。

鳥のさえずり。

まもなく太陽が見える。

そう思った矢先――

急に鋭い痛みを感じる。

立っていることさえできない。

止まらない吐血。

不規則な呼吸。

動悸と眩暈。

烏は、白目を剥きながら泡を吹く。

 

「なんだ……こ……れは」

 

血だまりの中、膝を抱えて固まる烏。

息は、すでに絶えていた。

……………………………………………………

………………………………

…………

暗い闇の中。

吹き抜ける冷たい夜風。

烏は、重たい瞼を開いて、ようやく目を覚ます。

 

「まただ……また戻っている」

 

頭を抱える烏。

その眼前には、またも同じ光景が広がる。

夜の森の中。

天幕の前。

薪を下ろすランカスター。

まさに焚火を用意する所だった。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第47話 明けない夜(4)

 

 

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