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小説「LANCASTER《ランカスター》」第49話 明けない夜(6)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第49話 明けない夜(6)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第49話 明けない夜(6)

 

 

烏は、集めた薪を下ろす。

 

「手がかりはなしか」

 

ランカスターは、懐からおもむろに火打石を取り出す。

かちかち、と二回ほど打ちつける。

小さな種火。

やがて燃え広がり、大きな炎が生まれる。

烏は、焚火の前で手をかざす。

そして、昨晩の事を思い出す。

 

「ヒースクリフは犯人ではないのか。だとすると――」

 

次に思い浮かぶのは、ホークアイ。

あれほどの弓の名手。

気配を悟られず、遠距離から狙撃することなど安易のはず。

それなら、死の間際に生じる鋭い痛みの説明もつく。

何より不審だったのは、食後から全く姿が見えないこと。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第50話 明けない夜(7)

 

 

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