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小説「LANCASTER《ランカスター》」第51話 明けない夜(8)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第51話 明けない夜(8)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第51話 明けない夜(8)

 

 

烏は、ホークアイへの疑惑を強める。

 

「……確かめる必要がありそうだ」

 

夕食後。

不審な動きを見せるホークアイ。

用心深く周囲を伺う。

誰かに見られていないかを確認しているようだ。

それから、茂みの中へ消えていく。

烏は、音を立てずに尾行する。

 

「一体どこへ向かう気だ」

 

ホークアイは、明かりも持たないまま、闇夜の中を突き進む。

時おり立ち止まっては、聞き耳を立てながら周囲を伺っている。

かと思いきや、突如、弓を構える。

 

「目標の四ヤード上方、一ヤード左側を狙い撃つ――」

 

唸りを上げる弦。

闇夜を斬り裂く一筋の矢。

遠方から悲鳴が上がる。

烏は、眉間に皺を寄せる。

 

「今の悲鳴は一体……」

「狙撃完了」

 

弓を放った場所へ駆け寄るホークアイ。

がさごそと藪を掻き分け進む。

藪の中から再び姿を現した時、手には獲物を抱えていた。

 

「何だ、あれは……」

「そこに隠れているのは誰ですかッ!」

 

すかさず矢を番えるホークアイ。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第52話 明けない夜(9)

 

 

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