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小説「LANCASTER《ランカスター》」第55話 明けない夜(12)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第55話 明けない夜(12)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第55話 明けない夜(12)

 

 

ホークアイは、《パルティアン》と呼ばれる遊牧民族の出だった。

パルティアンの者は、弓に優れた。

特に騎射を得意とした。

そのため、度々、戦争に駆り出された。

中でも、大陸十弓手と呼ばれる父・エドワードの活躍は、目覚ましかった。

しかし、先の大戦により、多くの射手を失った。

父・エドワードもまた例外ではなかった。

 

行き場を失ったホークアイは、僅かな仲間と共に各地を転々とした。

そんなある日、ブルゴーニュ兵の襲撃に遭う。

次々に倒れていく仲間。

何もできずにただ仲間の死を見るだけしかできないホークアイ。

まさに絶対絶命の窮地。

そんな窮地に現れた者こそ――

マルグリッド・オブ・ランカスター、その人だった。

誰が為に剣を振るう勇姿。

その勇姿を見て、ガーターに入る決意をした。

 

ホークアイが語った過去は、そこまでだった。

ホークアイは、烏にこんがり焼けた肉を差し出す。

 

「どうぞ」

「ああ」

 

神妙な表情をする烏。

過去を聞いて、改めて思う。

彼女は、やはり犯人ではない、と。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第56話 明けない夜(13)

 

 

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