概要:『中世ヨーロッパの紙事情』について一挙紹介!
- ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:羊皮紙篇
- 【中世ヨーロッパ】紙の種類について
- 【中世ヨーロッパ】紙の歴史について
- 【中世ヨーロッパ】紙の原材料について
- 【中世ヨーロッパ】羊皮紙について
- 【中世ヨーロッパ】羊皮紙の原材料について
- ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:羊皮紙篇 -完-
- 創作に役立つ中世ヨーロッパ知識
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:羊皮紙篇
ストーリーで学べる中世ヨーロッパとは
あなたは、ある日、現代から中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
あなたの目的は、再び現代に帰ること。
あなたは、知識を身に付けながら過酷な中世ヨーロッパを生き抜く決心をする。
あなたは、中世ヨーロッパに来てからというもの、ずっと騎士様にお世話になっている。
あなたは、騎士様に何か御礼ができないか尋ねる。
マルグリッド・オブ・ランカスター
礼など不要だ。と言いたい所だが、丁度よい。少しお遣いを頼みたい
あなたは、騎士様から幾ばくかの金を貰った。
あなたの目的は、紙を買うことだ。
尚、「ストーリーで学べる中世ヨーロッパ」シリーズについて最初から読みたい方は、以下記事を読んでみてください。
【中世ヨーロッパ】紙の種類について
中世ヨーロッパで使用されていた紙の種類は、主に以下の通りです。
- 紙
- 羊皮紙
【中世ヨーロッパ】紙の歴史について
紙の製造は、紀元前中国より始まりました。
8世紀頃には、アラビアに伝播しました。10世紀頃には、エジプトにも伝播しました。
12世紀になると、地中海を経由して、ヨーロッパにも製紙技術が伝わりました。
また、各地に製紙工場も建てられました。
1450年頃には、グーテンベルクにより活版印刷が実用化されました。
その後、印刷物が大量に刷られるようになりました。
【中世ヨーロッパ】紙の原材料について
中世ヨーロッパの紙の原材料としては、亜麻、綿、木綿などが使用されていました。
【中世ヨーロッパ】羊皮紙について
羊皮紙については、13~15世紀頃には、通常の用途では使用されなくなりました。
理由としては、紙が普及してきたためです。
また、羊皮紙は非常に高価だったためです。
しかし、紙が普及してもなお、羊皮紙は重要な文書などに使用されました。
なぜなら、羊皮紙は格調が高い上、長期保存に向いているためです。
----------------------------------------------
ストーリーサイド
あなたは、羊皮紙屋に辿り着く。
しかし、あなたは当時の紙に戸惑う。
なぜなら、あなたがイメージしていた紙は、綺麗なA4の紙だからだ。
目の前に置いてある紙は、縦も横もあまりに不揃いだった。
【中世ヨーロッパ】羊皮紙の原材料について
羊皮紙は、羊・山羊・牛などの皮から作られました。
皮から毛を抜き、脂肪をこそぎ、なめすことで、一枚の羊皮紙ができあがりました。
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:羊皮紙篇 -完-
あなたは、騎士様に購入した羊皮紙を手渡す。
騎士様は、礼を言うと、さっそく羊皮紙に何かを書き始めた。
マルグリッド・オブ・ランカスター
うむ、これで良し。あとは王都宛に送るだけだ
次話:運はないのにウンがある
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。