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小説「LANCASTER《ランカスター》」第61話 明けない夜(18)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第61話 明けない夜(18)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第61話 明けない夜(18)

 

 

烏は、集めた薪を下ろす。

 

「やはり、ランカスターも犯人ではないか……」

 

下顎に手を置く烏。

 

「となると、犯人は一体……」

 

真実は、困難を極めた。

ランカスター、ホークアイ、ヒースクリフ。

三人とも夜が明けるまでに不審な様子はない。

しかし、一つだけ分かったことがある。

死因についてだ。

初めの内は、こう考えていた。

死ぬ間際、近くに犯人の気配はない。

ゆえに、弓などによる狙撃だと。

 

しかし、明けない夜を繰り返して気づいた。

死因は、外傷によるものではない、と。

死の間際には、必ず毒のような苦しみが続く。

烏は、眉間に皺を寄せる。

 

「だが、毒なんて……」

 

毒の摂取が考えられるとしたら、夕食の時だけ。

しかし、もし料理に毒が入っていれば、全員死んでいるはず。

毒ではない何か。

それよりもっと恐ろしい何か。

考え込む烏。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第62話 明けない夜(19)

 

 

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