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小説「LANCASTER《ランカスター》」第63話 明けない夜(20)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第63話 明けない夜(20)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第63話 明けない夜(20)

 

 

烏は、青ざめる。

 

「まさか、ループする度に減っているのか?」

「何を言っているのだ」

「だとしたら、この数字はループできる回数を示して……」

「様子がおかしいぞ」

 

烏の顔を覗くランカスター。

烏は、何事もないように振る舞う。

 

「何でもない」

「……」

 

青い瞳で見つめるランカスター。

烏は、逃げるように、天幕を後にする。

 

「もし、この刻印がループできる回数を示しているなら……」

 

そう。

残りは、あと一回。

 

「――今晩中に犯人を見つけて、先に暗殺する」

 

静かに決意する烏。

その視線の先には、暗闇の中に光る天幕が映る。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第64話 明けない夜(21)

 

 

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