概要:『中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情』について一挙紹介!
石鹸は9世紀頃にはあった!?
石鹸は、9世紀頃には既に作られていたようです。
フランスの地中海沿岸、イタリアなどでは、9世紀頃には石鹸を作るための工場が建てられていました。
有名な石鹸の製造地としては、フランス・マルセイユがありました。
マルセイユの石鹸は、現代にも続く有名な石鹸となりました。
石鹸は何から作った?
当時の石鹸の材料としては、パーム油・オリーブ油・ヤシ油など、天然植物油がメインでした。
これらの天然植物油に草木の灰を混ぜて、固形状の石鹸を作りました。
草木の灰を使用する理由としては、当時は苛性ソーダを手に入れることが難しかったためです。
また、草木の灰には、汚れを落とす効果がありました。
石鹸はどうやって作ったの?
当時は「釜炊きけん化法」と呼ばれる方法で石鹸を作っていました。
釜炊きけん化法とは、大きい釜に天然植物油などの材料を入れて、ぐつぐつ熱を加えながら混ぜる手法のことです。
当時は石鹸を作るのに数日以上も掛かったそうです。
そのため、石鹸の作成は非常に手間が掛かりました。
石鹸は貴族ぐらいしか買えなかった?
石鹸は、産業革命で大量生産できるようになるまでは高価だったようです。
なぜなら、石鹸を作るのには、時間と労力が掛かったためです。
そのため、石鹸を購入できるのは、裕福な貴族・領主・城主などぐらいだったようです。
庶民は、水洗いが基本だったようです。
タオルは水きれが悪かった
当時のタオルはタオルと言うよりはただの布キレだったようです。
当然、現代とは違って、厚いパイル生地ではありませんでした。
そのため、拭いても拭いても水気が取れなかったと思われます。
まとめ
①:石鹸は9世紀頃にはあった
②:石鹸は植物油と草木の灰から作られた
③:石鹸は「釜炊きけん化法」で作られた
④:石鹸は貴族ぐらいしか買えなかった
⑤:タオルは水きれが悪かった
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