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中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情

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中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情

概要:『中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情』について一挙紹介!

 

 

 

 

ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:石鹸・シャンプー・タオル篇

 

ストーリーで学べる中世ヨーロッパとは

あなたは、ある日、現代から中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。

あなたの目的は、再び現代に帰ること。

あなたは、知識を身に付けながら過酷な中世ヨーロッパを生き抜く決心をする。

 

あなたは、中世ヨーロッパに来てからというもの、風呂に入っていない。

 

あなたが動く度、獣のような臭いが漂う。

 

マルグリッド・オブ・ランカスター

言い辛いことだが、ハッキリ言おう。酷い臭いだ。風呂屋を紹介しよう

 

あなたは、恥ずかしそうに顔を下げ、女騎士に感謝する。

 

 

尚、「ストーリーで学べる中世ヨーロッパ」シリーズについて最初から読みたい方は、以下記事を読んでみてください。 

 

 

中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情①:石鹸は9世紀頃にはあった!?

 

石鹸は、9世紀頃には既に作られていたようです。

 

フランスの地中海沿岸、イタリアなどでは、9世紀頃には石鹸を作るための工場が建てられていました。

 

有名な石鹸の製造地としては、フランス・マルセイユがありました。

 

マルセイユの石鹸は、現代にも続く有名な石鹸となりました。

 

 

中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情②:石鹸は何から作った?

 

当時の石鹸の材料としては、パーム油・オリーブ油・ヤシ油など、天然植物油がメインでした。

 

これらの天然植物油に草木の灰を混ぜて、固形状の石鹸を作りました。

 

草木の灰を使用する理由としては、当時は苛性ソーダを手に入れることが難しかったためです。

 

また、草木の灰には、汚れを落とす効果がありました。

 

 

中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情③:石鹸はどうやって作ったの?

 

当時は、「釜炊きけん化法」と呼ばれる方法で石鹸を作っていました。

 

釜炊きけん化法とは、大きい釜に天然植物油などの材料を入れて、ぐつぐつ熱を加えながら混ぜる手法のことです。

 

当時は、石鹸を作るのに数日以上も掛かったそうです。

 

そのため、石鹸の作成は、非常に手間が掛かりました。

 

 

 

中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情④:石鹸は貴族ぐらいしか買えなかった?

 

石鹸は、産業革命で大量生産できるようになるまでは高価だったようです。

 

なぜなら、石鹸を作るのには、時間と労力が掛かったためです。

 

そのため、石鹸を購入できるのは、裕福な貴族・領主・城主などぐらいだったようです。

 

庶民は、水洗いが基本だったようです。

 

 

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ストーリーサイド

 

風呂屋に来たあなたは、戸惑う。

 

なぜなら、湯風呂しかないからだ。当然、石鹸もない。

 

しかし、安心して欲しい。

 

あなたは、風呂に入る前に、女騎士から石鹸を貰えていた。

 

裕福な騎士様が隣にいなければ、あなたはろくに身体も洗えていなかった事に気づく。

 

 

中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情⑤:タオルは水きれが悪かった

 

当時のタオルは、タオルと言うよりは、ただの布キレだったようです。

 

当然、現代とは違って、厚いパイル生地ではありませんでした。

 

そのため、拭いても拭いても水気が取れなかったと思われます。

 

 

中世ヨーロッパの石鹸・シャンプー・タオル事情:まとめ

 

①:石鹸は9世紀頃にはあった

②:石鹸は植物油と草木の灰から作られた

③:石鹸は「釜炊きけん化法」で作られた

④:石鹸は貴族ぐらいしか買えなかった

⑤:タオルは水きれが悪かった

 

 

ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:石鹸・シャンプー・タオル篇 -完-

 

果たして、あなたは本当に再び現代に帰ることができるのだろうか。

 

あなたは、これが夢であることを願いつつ、湯風呂に浸かった。

 

次話:初めての息抜き

 

 

尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。