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小説「LANCASTER《ランカスター》」第71話 明けない夜(28)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第71話 明けない夜(28)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第71話 明けない夜(28)

 

 

烏は、目を瞑っているにも関わず、全ての斬撃を避けてみせたのだ。

ヒースクリフは、動揺する。

 

「どういうことかな……」

「……」

「なぜ、当たらない……」

 

幾度、微睡の剣を使っても、烏にはかすりさえしない。

烏は、静かに目を開ける。

 

「微睡の剣、見切った」

「見切った……?」

「ああ」

「何だと……」

「一方では速く、一方では遅く、剣を振り抜くことで目の錯覚を起こす」

「……」

「それが、その技の正体だ」

「……ご名答。でも、見切ったところで、その身体で戦えるのかな?」

「……お前の言う通りかもしれないな」

 

烏は、既に満身創痍だった。

戦うには、あまりに血を流し過ぎた。

これでは、もう技を出すこともできない。

烏は、朦朧とする意識の中、ホークアイとの会話を思い出す。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第72話 明けない夜(29)

 

 

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