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小説「LANCASTER《ランカスター》」第73話 明けない夜(30)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第73話 明けない夜(30)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第73話 明けない夜(30)

 

 

ヒースクリフは、動揺する。

 

「何をしているんだい……」

「これが俺の代償だ」

「何を言って……」

「呪術、お返し致す」

「まさか呪術返し……」

 

微かに震えだすヒースクリフ。

烏は、息も絶え絶えに言葉を続ける。

 

「呪いを解かなければ……死ぬのは……お前だ」

「やっぱり君は危険だ」

「ハァ……ハァ……」

「ひとめ見た時から感じていた」

「ハァ…………」

「君はこの隊に災厄をもたらす、と」

「それで……俺を殺そうとしていた訳か……」

「君は、ここで殺す――」

 

激しい斬撃を浴びせるヒースクリフ。

烏は、残りの力を振り絞り、斬撃を凌ぐ。

まもなく空がじょじょに明るくなる。

差し込む光。

鳥のさえずり。

夜更けは、もうすぐ目の前だった。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第74話 明けない夜(31)

 

 

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