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小説「LANCASTER《ランカスター》」第76話 不死のラーフ(1)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第76話 不死のラーフ(1)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第76話 不死のラーフ(1)

 

 

不死旅団の討伐任務、二日目の朝。

烏、ランカスター、ホークアイ、ヒースクリフ。

一行は、蛇腹峠の上に聳える第二砦を目指して、馬を飛ばす。

目指すは、首領ラーフの首級。

ホークアイは、小麦色に焼けた首を傾げる。

 

「ランカスター隊長、あの二人に何かあったのでしょうか?」

「どうしてだ」

「いえ、前より、二人の距離が近くなっているような気がして」

「確かに、昨日とは様子が異なるようだ」

 

後方を一瞥するランカスターとホークアイ。

烏は、ヒースクリフと馬を並べて走る。

 

「昨日の約束は覚えているな」

「もちろんだよ。昨日の出来事は誰にも話さないよ」

「それならいい」

「意外に気を遣っているんだね」

「別にそんなんじゃない。ただ、余計な詮索をされたくないだけだ」

「そうかい。それより、傷の方は大丈夫かい?」

「ああ。あんたから貰った薬のおかげで、痛みはだいぶ収まった」

 

服の下から腹を押さえる烏。

特に損傷が酷かった部分だ。

放っておけば、失血死していたかもしれない。

しかし、昨晩、ヒースクリフから、野草を磨り潰した軟膏を貰っていた。

そのおかげで、傷口の化膿や悪化は防げた。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第77話 不死のラーフ(2)

 

 

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