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小説「LANCASTER《ランカスター》」第79話 不死のラーフ(4)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第79話 不死のラーフ(4)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第79話 不死のラーフ(4)

 

 

ランカスターは、ホっと安堵する。

 

「皆、無事で良かった」

「ふう……」

 

冷や汗を拭うホークアイ。

ランカスターは、怪訝そうに崖上を見つめる。

 

「誰かが居た」

「ランカスター隊長も気づきましたか」

「やはり、何者かがいるのか」

「そのようです」

「狙われているのやもしれぬ。用心して進もう」

 

崖上を睨むランカスター。

一行は、再び進軍する。

まもなく荒野が見えてきた。

所々、ゴツゴツとした剥き出しの岩肌が覗いている。

周囲には、草木が生い茂っている。

その道の真ん中に一人の男が立っているではないか。

綺麗な麻服を着た若い男だ。

背中には、籠を背負っている。

籠には、小麦がこんもりと積まれている。

ランカスターは、眉をひそめる。

 

「こんな辺鄙な所に人が……?」

「近くに村でもあるのでしょうか」

「否、少なくとも、地図には載っていないようだ」

 

若い男は、ランカスター達に気づく。


「おーい、旦那たち」

「貴方は此処で何をしているのだ」

 

馬の脚を止めるランカスター。

若い男は、ランカスター達を見上げながら説明する。

 

「峠を越えて、隣町に行くつもりだったんだべ」

「何をしに」

「収穫物を売りに行く途中だったんだべ」

 

籠から取り出した小麦を見せつける男。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第80話 不死のラーフ(5)

 

 

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