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小説「LANCASTER《ランカスター》」第80話 不死のラーフ(5)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第80話 不死のラーフ(5)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第80話 不死のラーフ(5)

 

 

ランカスターは、怪訝そうに男を見つめる。

 

「悪い事は言わない。引き返せ」

「なぜだべ」

「此処一帯は、盗賊の住処だ。知らぬ訳ではあるまい」

「危険なのは承知だべ。だが、売らにゃ、嫁も子供も食べさせられんでな」

「……危険は承知か。ならば、止めはしない」

 

先を急ごうとするランカスター。

男は、ランカスターの背に声を掛ける。

 

「その恰好、あんたがたはガーター騎士団の方々だべな」

「うむ。其がどうしたのだ」

「やっぱりだべ! 騎士様にお願いしてぇことがあるんだ」

「お願いだと?」

「俺もあんたがたに同行させて貰えねえだろうか?」

「何故だ」

 

不審そうに睨むランカスター。

男は、揉み手をしながら懇願する。

 

「あんたがたに付いていけば、盗賊に襲われる心配もないべ」

「ならば、止めた方が良い」

「どういうことだべ」

「我々がこれから向かうのは、その盗賊たちの砦だ」

「盗賊の砦だべか……」

 

口をぽかんと開け、あっけにとられる男。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第81話 不死のラーフ(6)

 

 

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