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小説「LANCASTER《ランカスター》」第82話 不死のラーフ(7)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第82話 不死のラーフ(7)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第82話 不死のラーフ(7)

 

 

ホークアイは、不安げに男の顔を覗く。

 

「本当に、この道でいいのでしょうか」

「問題ないべ」

「こんな場所に盗賊たちがいるのでしょうか」

「心配ない。砦はこの先だべ」

 

恐ろし気もなく前に立ち先導する男。

まもなく開けた場所に出た。

ゴツゴツとした荒削りの岩が剥き出しになっている。

奥には、ほら穴が見える。

それ以外は、特に何もない。

ホークアイは、訝しげにほら穴に近づく。

 

「ほら穴の中に何か見えます」

 

翡翠の瞳が輝く。

奥へ進んでいく。

刹那、悲鳴が上がる。

ランカスターは、急いで、ほら穴の中へ向かう。

 

「何事だッ!」

「こ、これは……」

 

腰を抜かして震えるホークアイ。

その視線の先には、大小さまざま白い骨が散在していた。

中には、腐敗した肉も散らかっていた。

ランカスターは、思わず鼻を塞ぐ。

 

「これは人骨だ」

「なぜ、こんな場所に……」

 

遅れてほら穴の中へ入るヒースクリフ。

男は、ほら穴の入り口に立って、不気味に笑う。

 

「ようこそ、ガーター騎士団の皆さん」

「……これはどういうことですか?」

 

訝しげに男を見つめるホークアイ。

男は、両手を広げて笑う。

 

「お望み通りの場所だぜェ」

「望み通り……?」

「不死旅団の第二砦……いや、お前たちの墓標というべきかなァ?」

「何を言っているのですか……」

 

震えるホークアイ。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第83話 不死のラーフ(8)

 

 

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