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小説「LANCASTER《ランカスター》」第84話 不死のラーフ(9)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第84話 不死のラーフ(9)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第84話 不死のラーフ(9)

 

 

ラーフは、肉包丁を振り上げながらホークアイに迫る。

 

「まずは、厄介な弓兵から斬潰するッ!」

 

振り下ろされる鉄の塊。

回避するホークアイ。

しかし、凄まじい衝撃波が襲い掛かる。

 

「カハッ――」

 

後ろに二回、三回と転げるホークアイ。

すぐさま体勢を整え直す。

一斉に三本の矢を放つ。

全弾命中。

しかし、致命傷とはならない。

ラーフは、勢いを止めることなく、ホークアイに斬り掛かる。

 

「さようならッ!」

「手に宿すは星の命脈、一条の光となって砕け散れ――」

 

刹那、七本の矢を番えるホークアイ。

ギリギリと弾きれんばかりに引かれた弦。

煌めく光彩の刃がわなわなと震え出す。

狙うは、敵の首級。

ラーフは、一瞬、気迫に圧されたようだ。

 

「何をする気だ……」

「迸る生命の奔流《ゼロ・インパクト》」

 

手元から無数の光の結晶を放つホークアイ。

刹那、凄まじい衝撃波と共に、ラーフの肉体が四散する。

勝負はあった。

烏は、固唾を飲む。

 

「殺ったのか……」

「ふぅ……」

 

安堵するホークアイ。

しかし、安堵も束の間。

身体を失ったはずのラーフがひとりでに起き上がる。

身体の細胞がウジ虫のように蠢く。

まもなく顔が現れる。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第85話 不死のラーフ(10)

 

 

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