クリエイター生活!

現役ゲームクリエイターの視点から「クリエイターの生活/仕事」 について毎日発信中!

小説「LANCASTER《ランカスター》」第86話 不死のラーフ(11)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第86話 不死のラーフ(11)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第86話 不死のラーフ(11)

 

 

ホークアイは、苦し気に心配する。

 

「ヒースクリフ副長……」

「心配しなくていい……まだ戦えるさ」

 

もはや満身創痍のヒースクリフ。

ラーフは、勝ちを確信したように、ゆっくり肉包丁を振り上げる。

 

「二人ともまとめて潰れろッ!」

「壱ノ殺陣 《影踏み》」

 

刹那、ラーフの背より現れる烏。

黒い一閃を放つ。

吹き上がる血しぶき。 

どしん、と地面に落ちる巨大な腕。

ラーフは、苦しそうに片腕を押さえる。

 

「ギャッ……テメェ――」

「その首、斬り落とす――」

 

地に足つかぬ動きで翻弄する烏。

足を斬り落とす。

もう片方の腕をも斬り落とす。

遂に首を斬り落とす。

打ち上がった首だけのラーフは、烏を睨む。

 

「何者だ……」

「烏、お前を殺した者の名だ」

 

刀を納める烏。

今度こそ、仕留めた。

四肢は離れ、首も繋がっていない。

もはや戦える状況ではない。

誰もが勝ちを確信した。

その時だ。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第87話 不死のラーフ(12)

 

 

▼電子書籍版