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小説「LANCASTER《ランカスター》」第88話 不死のラーフ(13)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第88話 不死のラーフ(13)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第88話 不死のラーフ(13)

 

 

ランカスターは、静かにラーフを睨む。

 

「どうした。その程度か」

「どういうことだ。なぜ当たらない……」

「私を殺すのではなかったのか?」

「クソがッ!」

 

更に暴力的に鉄塊を振り回すラーフ。

しかし、それでも、刃は決してランカスターに届かない。

それどころか、以前にも増して逸れていく。

ランカスターは、凛として剣を構える。

 

「どうやら威勢が良いのは口だけの様だ」

「奇妙な剣だ……だが、防戦一方じゃ、俺は殺れんぞ」

「……」

「ククッ。あんた隊長、向いてねえよ」

 

何かに気づくラーフ。

ランカスターは、眉をひそめる。

 

「何が言いたい」

「仲間を庇っているんだろう?」

「だとしたら、どうだと云う」

「甘い。甘すぎる。仲間を見捨てていれば、俺を殺せたかもしれないのになァ」

「案ずなるな。仲間は護る。貴様も此処で葬る」

「さて、どうかなァ」

 

地面に横たわる三人に向かって刃を振り下ろすラーフ。

ランカスターは、すかさず刃を以て、敵の刃を防ぐ。

 

「クッ……」

 

しかし、今度ばかりは刃を逸らすことはできない。

長剣を伝って、凄まじい衝撃が走る。

思わず膝をつくランカスター。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第89話 不死のラーフ(14)

 

 

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