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小説「LANCASTER《ランカスター》」第90話 不死のラーフ(15)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第90話 不死のラーフ(15)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第90話 不死のラーフ(15)

 

 

ランカスターは、剣を片手に、ゆっくり立ち上がる。

 

「昔、私は偉大な師より、三つの剣技を授かった」

「三つの剣技だと……?」

「一つは、強大な敵を打ち砕く――破の型」

「……」

「一つは、目にも止まらぬ身のこなしで翻弄する――離の型」

「……」

「一つは、敵の刃を以て、敵を打ち砕く――守の型」

「……」

「しかし、何れも斬味凄絶ゆえ、人を相手に使用する事は禁じられた」

「斬味凄絶……」

 

生唾を飲むラーフ。

ランカスターは、ラーフへゆっくり歩む。

 

「其れが人ならざる者であれば、もはや律する必要もあるまい」

「なんだ……この気は……」

「今こそ、禁を解こう」

「何をする気だ……」

「貴様に見えるか。我が師直伝の奥義――」

 

ふぅーと浅い呼吸へ変わるランカスター。

身体が微かに左右に揺れる。

一変する空気。

強まる風。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第91話 不死のラーフ(16)

 

 

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